スズキは12月24日、都内で新型軽自動車「ハスラー」の発表会を開いた。席上、鈴木修会長兼社長は「庶民の皆さまというか、みんなで遊び心をもって楽しめる車を目指した」と開発の狙いを話した。
鈴木会長は1970年代に「アルト」、90年代には「ワゴンR」を世に送って、軽自動車の新たな市場を開拓してきた。鈴木会長はこうしたモデルは「極めて実用的な分野」としたうえで、「遊び心が欠けていた。小さな車にも遊び心は必要」と、述べた。
一方で、ダイハツやホンダといったライバルがスポーツカーの開発を進めていることについては「スポーツカーは、ものすごく走るというイメージ。私は多目的に使えるSUVで、楽しんでいただきたい」と話した。また多目的用途など「軽の本質を失いたくない」とも述べ、軽スポーツの開発には距離を置く姿勢を示した。