ホンダの日本営業を担当する峯川尚専務執行役員は12月16日、販売好調が続く新型『フィット』について「ハイブリッド車(HV)についてはこれからの受注では今年度内の納車ができない状況になった。その旨お客様にお伝えするよう徹底している」と述べた。
峯川専務は同日東京で、2014年度の税制変更に関連した報道陣の質問に答えた。現在、フィットは寄居工場(埼玉県寄居町)で月産2万台を上回るフル生産を続けているものの、受注が集中するHVについてはこれから注文しても、納車が14年度にずれ込むことになった。このため、消費税率引き上げ後の納車となる。
一方、峯川専務は消費税引き上げに伴う駆け込み需要の動向については、「(全般的に)高水準の受注を頂いているので、顕在化しているのか、明確にはつかめない」と話した。駆け込み需要が埋没するほどの受注好調で、嬉しい悲鳴といったところだ。