NTTドコモは、現在開催中の「第43回東京モーターショー」に、「ドコモ ドライブネットナビ for iPhone」を出展している。
同社はこれまでAndroid端末向けに「ドコモ ドライブネット」としてカーナビゲーションサービスを提供してきたが、11月14日に「ドコモ ドライブネットナビ」へと改称。iPhone向けのサービスも12月1日に開始される。
今回は「ドコモ ドライブネットナビ for iPhone」について、NTTドコモ M2Mビジネス部 ITSビジネス推進 ITSサービス担当の朽木大祐氏から、詳しい説明を聞くことができた。
◆ドコモ&パイオニアのNo.1タッグで提供するスマートフォンアプリ
同アプリはこれまでの「ドコモ ドライブネット」と同じく、パイオニアと共同開発しており、「powered by carrozzeria」ブランドである。カーナビのトップブランドであるパイオニア・カロッツェリアが車載機で培ってきたナビゲーションの技術がふんだんに使われており、より車載機に近い精度の高いルート案内を実現している。
まず、アプリを立ち上げた画面を見せてもらった。注目すべきは、大きく工夫されたUIで、朽木氏は「ナビを立ち上げてまずやることは目的地を決めることだが、目的地を決めるという操作に対して、すぐにワンタッチで簡単な操作でできるというところを、UIで一番工夫している」とコメントしている。
今までのナビアプリとは大きくイメージが違っている。「周辺検索」では、「駐車場」や「ガソリン」と書かれたアイコンが並んでいる。このアイコンをタップするだけで、駐車場やガソリンスタンドを探すことができる。店舗などの情報は、検索結果がサーバーを介してリアルタイムで更新されるので、常に最新情報が提供される。「周辺検索」の下には「自宅」という項目があるが、これは自宅の場所を登録すると、どこにいても自宅までの距離と時間がすぐに確認できるようになるというもの。
また、ルート案内を開始する前に、「推奨」「距離優先」「幹線優先」「有料回避」の4つのルートが選べるのでドライバーのニーズに合わせてルート案内をすることができる。地図の更新は年に2回行われ、常に新しい地図でナビを利用することができる。
地図の表示も、ドライバーが見やすいように工夫されている。建物を立体的に表示させ、立体的な部分も走行中に見えるようになっており、自分の今いる場所もわかりやすく表示する。
渋滞情報は地図に点線で表示される。これは「パーソナルトラフィック」という、パイオニアが新たに構築している渋滞情報が使われており、よりリアルタイム性のある渋滞情報を使って案内ができるようになった。
◆スマートフォンの画面サイズで使いやすくするための最適解
朽木氏曰く「iPhoneはAndroid端末に比べて画面が小さいというのがネックになるので、UI上でそれをカバーするような工夫をした。いかに小さい画面に情報を詰め込めるかが重要なポイントだが、小さい中に詰め込みすぎると、ドライバーが画面を注視しすぎてしまうので、安全上好ましくない。なるべくパッと見てドライバーが欲しい情報がわかる、それがカーナビゲーションとして理想のUIであると考え、そこを目指した。」と語った。
「ドコモ ドライブネットナビ for iPhone」は無料で使えるコンテンツと有料コンテンツがあり、有料コンテンツを利用する場合、ドコモの回線契約と、「ドコモ ドライブネットサービス」(月額315円)の契約が必要になるので、基本的にはドコモのiPhoneユーザー向けのサービスとなる。