予想以上というべきか、『XVハイブリッド』の受注台数は発表後2週間の時点で月販目標の10倍超(5580台)、XVに占める割合は約7割に達したという。今やハイブリッドは燃費と販売に絶大な威力がある。その『XVハイブリッド』を一般公道で試乗した。結論からいうと“数字と意識の上で厳格に燃費を重視するならぜひどうぞ”といったところか。“厳格に”という語彙から汲み取っていただきたいのは、ガソリン車との実用燃費の差だけでいうと、イメージするほどの開きはないということ。2リットルエンジン+AWDは『XV』共通のスペック。その上でXVハイブリッドは13.6ps/6.6kg-mを発揮するモーター始めハイブリッドのメカ一式を搭載、車重さにして120kgほどのハンデももつ。そこで加速時等、体感可能な一定の効果はあるものの、全体として“ハイブリッドらしさ”が実感できる場面は少なめ。走行中もモーターのみが一瞬駆動したりもするが、EV走行比率も高いとはいえない。ガソリンの『XV』より燃費が上回るのは間違いない。まったく同じ走行パターンではないから数値を示すのは控えるが、ハイブリッド分の燃費のよさは実際の試乗と給油で確認している。走りに関して現状でハイブリッド化により失ったものはないが、同時にガソリンの『XV』も、軽快で楽しい走りが味わえ、ハイブリッドに対して何ら遜色のない存在感がある。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★フットワーク:★★★★オススメ度:★★★★★島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
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