さすがにバンコクでは見かけることが少なくなってきたが、タイでは田舎に行くほどピックアップトラックを多く見かける。
昨年は乗用も商用も含め合計125万7981台のピックアップトラックが販売されたという、大きな市場なのだ。そんな背景もあり日本では少し考えにくいが、バンコクモーターショーにはズラリとピックアップトラックが並ぶブースがある。
たとえばいすゞブース。乗用車を持たない同社のブースに並ぶのはピックアップトラックの『D-MAX』とそれをベースにしたSUVの『MU-7 CHOIZ』。しかもただ市販車を並べて済まされるわけがない。より多くの人に興味を持ってもらうためにカスタマイズした車両が並ぶ様子は、ここが国際モーターショーであると考えると日本人には新鮮だ。
ロールバー&フルバケットシートも入ったレース仕様あり、ストリートドレスアップ仕様あり、キャンパー系オフロード仕様ありと豊富な展示車の中には、なんと痛車(痛トラ!?)まで。ちなみにタイの若者の間では日本のアニメ文化はごくあたり前のもので、コスプレも認知されているのだとか。
そうなると当然、というべきなのだろう。コンパニオン(現地ではプリティと呼ばれる)はコスプレ。しかも、キャラになりきってポーズや表情をとってくれるのだ。クルマもコンパニオンも、まるで東京オートサロンのノリである。見ていて楽しくないわけがない。