東南アジアの中でも、急速に新車需要が拡大しているタイ。そのタイの2012年の新車販売が、過去最高を記録した。
これは、トヨタ自動車のタイ法人が公表した資料から判明したもの。同社の発表によると、2012年のタイの新車販売台数(商用車を含む)は、過去最高の143万6335台。前年比は80.9%増と大幅増を達成している。
メーカー別では、首位のトヨタが51万6086台を販売。前年比は77.9%増と伸びた。タイでの市場シェアは35.9%を確保する。小型ピックアップトラックの『ハイラックス ヴィーゴ』が販売の中心だ。
2位はいすゞで、前年比61.4%増の21万3380台を販売。タイでは、最大積載量1トンクラスの小型ピックアップトラックの人気が高いのが、いすゞにとっては追い風だ。いすゞのタイでの2012年の1トンピックアップトラックの販売台数は、前年比61.8%増の19万4736台。トヨタに次ぐ2位につけた。
以下、3位のホンダが前年比103.9%増の17万1208台、4位の三菱自動車が前年比98.1%増の12万9460台、5位の日産自動車が前年比79.2%増の12万3850台と、いずれも大幅増となっている。
タイでは2012年内まで、初めてマイカーを購入する顧客に対する税制の優遇措置を実施。これが、新車販売が伸びた大きな要因として指摘できる。