米国市場において、新車販売が好調なスバル(富士重工)。同社が米国の主力工場で、現地生産車種の拡大を検討していることが分かった。
これは12月5日、『ブルームバーグ』が報じたもの。同メディアのラジオ番組に出演したスバルオブアメリカのトーマスJ・ドール副社長は、「インディアナ工場で『インプレッサ』と『フォレスター』を現地生産するかどうか、検討している」と明かしたというのだ。
スバルの米国インディアナ工場では現在、『アウトバック』(日本名:『レガシィアウトバック』)と『レガシィ』(日本名:『レガシィB4』)、中型SUVの『トライベッカ』、そしてトヨタからの受託生産車の『カムリ』を組み立てている。
またスバルは2012年5月、インディアナ工場へ今後2年間に7500万ドル(約60億円)を投資する計画を公表。生産ラインを拡張し、アウトバックとレガシィの主力2車種の増産に向けた動きを開始したばかり。
今回のインプレッサとフォレスターの米国現地生産化の検討は、急激な円高が背景にある。トーマスJ・ドール副社長は同ラジオ番組において、「円高によって米国販売車の日本からの輸出は、ますます困難な状況になりつつある。将来、ある時点で、米国現地生産車を増やすかどうか、決断する必要があるだろう」とコメントしたという。