気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2011年9月28日付
●東電7400人削減、債務の一部、弁済できぬ可能性、第三者委原案(読売・1面)
●上海で地下鉄追突、信号故障中、日本人含む270人負傷(読売・1面)
●ホンダ、インド向け戦略車、60万円中間層に照準(読売・8面)
●ダイハツ低燃費車ミライース、トヨタでも販売へ(朝日・9面)
●神鋼、中国で車鋼板生産へ(朝日・10面)
●「エコラン」へ発車、昭和第一学園自動車研究部、ソーラーカー大会2位、ガソリン車で挑戦へ(朝日・28面)
●自動車需要3.3%減、今年度見通し、34年ぶり低水準(毎日・7面)
●サッカー解説者の中西さん追突事故(産経・27面)
●トヨタ新型ハイブリッド車、1リットル40キロ弱世界最高「プリウス」より安く(日経・1面)
●電気自動車、BMW・VWも日本投入、14年メド、市場拡大に弾み(日経・9面)
●トヨタの高級ミニバン、ハイブリッド版復活(日経・11面)
●マツダの環境技術搭載車、新変速機、燃費2割改善(日経・11面)
●自動車部品、増産に対応、人員増や稼働時間拡大(日経・13面)
ひとくちコメント
トヨタ自動車が2012年1月に発売予定の小型ハイブリッド車(HV)の燃費が新基準「JC08モード」でガソリン1リットルあたり40km弱になる見通しで、これまで世界最高の燃費性能とされる『プリウス』(同約32km)を大幅に上回るという。きょうの日経が1面でその「概要」を報じている。
それによると、車名は『アクア』。国内ではトヨタ系全4チャンネルで販売。北米にも投入するという。価格は「プリウスより約30万円安い170万円前後で調整している」としている。
自動車業界ではガソリン車を含めて低価格と低燃費の競争が激化しているが、トヨタが投入する新型HVは群を抜く燃費性能とみられる。価格は「170万円前後」としており、激安という印象はないが、それなりに値ごろ感はありそうだ。また、HVといえばプリウスのイメージが強烈だったが、新型HVには、「知名度の高い『プリウス』を外し、よりコンパクトなクルマを求める若者や女性などの層を開拓する」(日経)という。
ただ、日経が報じた「概要」の記事では、イメージ写真はなくデザインのことは触れられていない。最近のメディア報道をみると、低燃費と低価格ばかりをクローズアップしているような記事が目立つが、このアクアのメインターゲットとされる若者や女性が最も気にするのはデザインではないだろうか。どんなスタイルでデビューをするのか興味津々だ。