フィスカー「ヴェイロンに匹敵」宣言 新型トランスミッション

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米国フィスカーオートモーティブ社の4ドアスポーツ カルマ
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  • フィスカーCEOの「ヴェイロンに匹敵」発言を伝える英『AUTOCAR』

エンジン併用型レンジエクステンダー(航続距離延長)EVスポーツ、『カルマ』の納車を間もなく開始する米国のベンチャー、フィスカーオートモーティブ。同社が新技術によって、ブガッティ『ヴェイロン』の性能に並ぶことを宣言した。

これは21日、英国の自動車メディア、『AUTOCAR』が報じたもの。同メディアの取材に応じたフィスカーオートモーティブ社のヘンリック・フィスカーCEOは、エンジン併用型レンジエクステンダーEV用のトランスミッションを新開発したことを明かした上で、「このトランスミッションなら、ヴェイロン並みのパフォーマンスが実現可能」と話したという。

ブガッティ・ヴェイロンは、8.0リットルW16気筒エンジンに4つのターボを装着したスーパーカー。最大出力1001ps、最大トルク127.5kgmを引き出す。2010年7月には、その進化形の「16.4スーパースポーツ」が、431.072km/hという市販車の新しいギネス世界最高速記録を打ち立てた。

このヴェイロンのパフォーマンスに並ぶとは、どういうことか。ヘンリック・フィスカーCEOによると、新開発のトランスミッションは、「マルチスピードギアボックス」と命名。市販のEVのトランスミッションは、シングルスピードが多く、テスラ『ロードスター』でさえ2スピード。これを多段化することで、EVでもヴェイロン並みの最高速を達成できるというのが、同CEOの主張だ。

実際、カルマのモーターは、最大トルク132.5kgmを発生し、ヴェイロンの127.5kgmを上回る。果たして、ヴェイロンに肩を並べるEVスポーツは、誕生するか?!

《森脇稔》

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