英国のウィリアム王子とキャサリン妃のウェディングパレードに世界中の注目が集まった。さらに「もうひとつのロイヤルウェディング」に静かな話題が集まっている。
それは7月2日に挙式が予定されているモナコ公国の元首アルベール2世大公(53)と南アフリカの元水泳選手シャーリーン・ウィットストックさんの挙式だ。こちらの成婚パレードには馬車ではなくレクサス『LS600h』が用いられるという。
ハリウッド女優グレース・ケリーを母に持つアルベール2世は2005年の即位以降、積極的に環境問題に取り組んでいる。06年にプリンス・アルベールII財団を設立。世界の絶滅種調査や温暖化問題をはじめ、水質管理等々実に150以上の環境プロジェクトをサポートしている。また、国家元首としては世界で初めて犬ぞりによる北極点到達や、地球温暖化の調査の為に南極点を訪れるなど、自らも活発に活動に参加していることで知られている。
ロイヤルウェディングのパレードではEVモードでの走行が出来ることも確認のうえLS600hが選ばれたというが、この背景にはアルベール2世のこうした環境問題への関心の高さがある。挙式後の御成婚パレードで用いられる特別仕様のLS600hには公室の紋章とモナコ元首のクルマを表す「MC01」のナンバープレート、ストロボ仕様のパトライトが備わる。