第1回 Eco Car Cup 報告---速さと燃費をどう両立させるかが勝負

エコカー 燃費
富士スピードウェイ
  • 富士スピードウェイ
  • ステージ1:事務局の説明に聞き入る参加者
  • ステージ2:タイムアタックを待つチーム
  • ステージ2:タイムアタックをする各チーム
  • ステージ2:タイムアタックをする各チーム
  • スペシャルステージ(レーシングコースパレードラン)
  • スペシャルステージ(レーシングコースパレードラン)
  • ステージ3:満タン給油
富士スピードウェイは6月27日、ショートサーキット(全長 920m)において、市販ハイブリッドカーとそのオーナーが参加するハイブリッドカーモータースポーツイベント「第1回Eco Car Cup」を開催した。リニューアル5周年企画の一環。

本大会は、単なる燃費競争にとどまらず、ハイブリッドカーの走行性能を活かしつつもレースの要素を盛り込み、「より安全に」「より速く」「より低燃費で」運転技術の総合力を競う、富士スピードウェイ初のイベントだ。

6つのステージで構成し、ステージごとの獲得ポイントのトータルで順位を決める。「速さ」と「燃費」をどう両立させるかの戦略が勝負を分けた。

大会には一般公募により全国から24チーム(トヨタ『プリウス』17台、ホンダ『インサイト』3台、ホンダ『CR-Z』4台)がエントリーした。

中には、プライベートで参加した、SUPER GTで活躍中の新田守男氏、嵯峨宏紀氏、折目遼氏といった現役ドライバーもおり、ドライビングレッスンの講師を務める黒澤琢也氏、レーシングカーデザイナー由良拓也氏などのプロフェッショナルから、サーキットを初めて走行する初心者まで、参加者のバックグラウンドは様々だった。

●ステージ1:練習走行
●ステージ2:タイムアタック(10分間)
●スペシャルステージ:レーシングコースパレードラン

スーパー耐久第4戦が行なわれているレーシングコースに移動し、コースを約2周した。SUPER GTなどで活躍中の平手晃平選手と全日本F3選手権で活躍中の蒲生尚弥選手が、トヨタのハイブリッドカー2台(『プリウスプラグインHV』と『SAI』)で先導した。

●ステージ3:満タン給油
●ステージ4:20周スプリントレース

制限時間20分間。燃費とタイムのバランスが重要となる。周回不足はポイントが減算されるため、燃費を気にしてゆっくり走れば順位に影響する。ステージ1位を獲得したのは、トータルタイム14分33秒368(20周)をマークした、インサイトで参加のMAX RACING(#81)チームだった。

●ステージ5:35分間耐久レース

規定時間内の周回数を競う。最低規定周回数35周と2度のピットイン(ドライバー交代)が義務付けられている。規定周回に満たない場合はポイントが減算される。燃費ポイントを優先してゆっくり走るのか、ステージの順位に配慮して速く走るかといった駆け引きがある。ステージ1位は、46周を走破した、ホンダCR-Zで参加のテクニカ☆ワーク☆制動屋☆セナルト(#77)チームだった。

●ステージ6:満タン給油

1回目の満タン給油から、スプリントレース、耐久レース、給油所との往復で消費した燃料がどの程度だったのかがここで判明する。

●表彰式(結果発表)

事務局が集計作業を進める間、参加したレーシングドライバーが感想を披露した。本大会のルール設定に協力もした由良氏は、「わずか5リットル程度の燃料で1日遊べるモータースポーツはなかなかない」とコメント。aprチーム(#31)で参加した新田選手は、「レースに携わる者としてどんなエコ運転ができるのか試すために参加したのに、作戦が失敗した」と敗北宣言。

その後、最終結果が発表された。ノーマルクラスで優勝したのは、現行プリウスで参加した TeamECO TORA(#22)。トータル140ポイント。

勝因を尋ねられたチームの代表者は、「速いチームと遅いチームとが分かれていたので、燃費を意識しながらも遅いチームより少し速いペースで、なるべく距離を短くするようライン取りに気をつけて走りました。あとは秘密です!」と。

また、EXPクラスで優勝したのは、2代目プリウスで参加した由良拓也氏が代表を務める
team MBM/YURA STYLE(#2)で、トータル125ポイントだった。

勝因を尋ねられた由良氏は、「燃費に尽きる。ノロノロ走って他チームに迷惑をかけたが、燃費にかけてましたのでご容赦ください」と恐縮していた。
《高木啓》

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