メルセデスベンツ、VクラスバンEV の量産を計画

エコカー EV
Vito(Vクラス商用車)のEVプロトタイプ
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  • フォーツー ed

ダイムラーは9日、EU各国の経済大臣が参加してスペインで開催されたEU競争力評議会において、『Vito』(ヴィトー)をベースにしたEVプロトタイプを披露した。年内に約100台を生産し、実証実験をスタート。将来の量産に備える。

Vitoは、『Vクラス』と基本を共有する商用バン。広い室内空間がもたらす高い積載力をはじめ、使い勝手の良さが好評だ。ダイムラーはこのVitoをベースに、EVプロトタイプを開発した。

モーターは、最大出力122psを発生。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、蓄電容量は32kWh。最高速はリミッターによって80km/hに制限されるが、フル充電時の最大航続距離は130kmとした。商用バンに求められる最大積載量は、900kgを確保している。

ダイムラーは、VitoのEVプロトタイプを、年内に約100台生産。運送会社など約20社にリース販売し、実証実験を行う。そのデータを反映させ、第2段階として約2000台を量産する計画だ。生産はスペイン・ヴィトーリア工場において、通常のVitoと同一ラインで行われる。

すでにダイムラーは、スマート『フォーツー』をベースにしたEV、『フォーツーed』を使った大規模実証実験を開始しており、商用車部門でもEVの普及を加速させる方針だ。

《森脇稔》

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