【東京モーターショー09】タイヤサイズに苦労したホンダ EV-N

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ホンダ『EV-N』コンセプトのキーワードとして“小さな存在感”がある。しかし、小さく見せることで苦労したこともある。それはタイヤサイズ。

「離れて見るとわかりにくいのですが、13インチホイールという凄く小さいタイヤを履いています」と話すのはデザイン開発室第1ブロック2スタジオ、住吉芳奈さん。

「近づいて自分の目線よりもかなり下の方にあると、小さいということが実感できます。大きさの感じ方は、自分の目線に対して対象物がどのくらいの高さにあるかというのが重要。なので、タイヤサイズはけっこう悩ました」

「最初は14インチを履いていたがこれは違うなあ、と。最近の傾向だと大きいタイヤを履かせたがるが、そうじゃない。で、色々試した結果13インチがちょうどいい。これは大きさ感にすごく効いています」

他に苦労したのは新しく見せることだったという。「奇をてらえば新しく見えやすいのですが、そうしないで新しく見せるさじ加減は難しかった」。

「エクステリアとは異なり、インテリアデザインは最新の状態にしたかった。古いものとは全然違った価値を出すように考えながら作っていきました。そこのバランスが難しかった。形を変えたがゆえに古臭くなってもいけないし、どう新しく見せるか、と」

その結果、「これを見て“え〜、なんだこれ!”という否定的な感じはなくて、肯定的な、見ていて安心するような新しさに仕上がったと思います」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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