より精度の高いルートを…オンライン交通情報探索
----:では次に、通信連携について伺います。日立製作所との連携で今回タクシープローブ情報を活用した「オンライン交通情報探索」が搭載されました。プローブ対応の経緯について、お聞かせください。
滝沢:以前から日立さんは、タクシー向け業務用無線によるプローブ情報の取得を事業としておこなっていました。今回はプローブ情報を元にした渋滞回避ルートの提供を、当社が市販ナビゲーション向けの付加機能として採用した、ということです。また、当社が運営しているPC地図共有サイトの「チズルとススム」では日立と連携して渋滞統計情報を活用したルートシミュレーションの提供サービスをすでにおこなっています。
----:従来モデルでも渋滞情報の統計データをルート探索に利用されていましたね。今回、このオンライン交通情報探索を投入した理由は。
滝沢:ナビの高機能化や他社との差別化を考えていくなかで、ユーザーのニーズを調べると、より精度の高い交通情報への要求が高まってきたというのがひとつ。また、Bluetooth対応端末が増え、ケータイをつかった通信が徐々に開かれてきたということもありますね。
◆他社のHDDモデルには負けないだけのスペックと機能を盛り込んだ
----:SDD搭載やフルセグ対応、そしてこのオンライン機能を持った609の登場で、一気にクラリオンのナビが進化したという印象です。コスト競争力重視に流れつつあるナビ市場にあって、クラリオンの付加価値投入がいっそう目立っています。
滝沢:ワンセグも市街地図も当たり前になってきているなかで、何が付加価値と思っていただけるか。その中で、12セグや高精度ナビゲーションはエクストラコストを出していただける機能のひとつです。
----:地デジの場合は1度12セグに慣れるとワンセグには戻れません。こうなるとストレージ容量とVGA液晶の有無くらいで、HDDモデルとの差別化はますます難しくなりますね。
滝沢:今回のスムーナビは他社のHDDモデルには負けないだけのスペックと機能を盛り込みました。609から309・209まで価格と機能に応じて選べるラインナップですので、ぜひ店頭でスムーナビの実力を確認していただきたいですね。