“本気”の4チューナー/4アンテナ
----:新モデルではインターフェースが若干変更されていますね。
滝沢:メニューデザインは「バラエティスクリーン」という名称で、3種類からを選べるようにしていますが、その中で「コンフォート」はとくに見やすさ・使いやすさへの配慮をしています。
----:NX609の注目点は地デジのフルセグ対応と通信対応の2つですが、まず地デジのほうから特徴をお聞かせください。
滝沢:アンテナ/チューナーについては、HDDのクラスヴィアと基本的には同一のものを搭載しています。ただし、クラスヴィアではB-CASカードを外部設置としましたが、スムーナビでは内蔵としています。受信性能については相当にこだわりました。
----:4チューナー/4アンテナ(4x4)を持って来たということは、スムーナビに対する本気ぶりが伺えます。08年の秋モデルまではハイエンドクラスが4x4で、ミドル以下はオプション扱いというのが主流でしたが、08年暮れからこの夏にかけては中級機への4x4搭載が主流になりましたからね。
滝沢:スムーナビへの4x4の搭載は非常に悩みました。ただやはり12セグの受信感度では4x4と2チューナー/2アンテナ(2x2)では歴然とした差があります。今回NX609に4チューナーを入れたことで、十分に満足できる受信性能を獲得できたと思います。
◆AVセンターとしての実力も
滝沢:クラスヴィアほどではありませんが、NX609では拡張性も考慮しています。Bluetoothオーディオストリーミング(A2DP)の再生機能、4chプリアウトやサブウーハーの出力端子も備えています。
また、ビデオを含むiPod再生の対応や1000曲までのCDリッピング機能も搭載しています。iPodがこれだけ普及していますし容量的にも8GBということで、HDDモデルのようにCDを片っ端から録りだめしていく、というより“CDを聞いていれば曲がナビに入っている”というような使い方を想定しています。
----:AVセンターとしての機能も備えている、と。
滝沢:そうですね。数年前のHDDタイプAVNからの載せ換えを考慮すると、ある程度の拡張性をもたせておく必要がありました。この点については企画段階からしっかりやろうと考えていたことです。