【ストラーダ 美優Navi RX02 インプレ前編】VICS WIDE+最新ストラーダが実現する渋滞回避性能…会田肇

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VICS WIDEはプローブ情報の表示にも対応している。点線表示がプローブだ。
  • VICS WIDEはプローブ情報の表示にも対応している。点線表示がプローブだ。
  • VICS WIDE対応に伴ってカスタマイズ機能のストラーダチューンもインターフェースが変更された
  • VICS WIDEに標準対応し、ビーコンなしでの渋滞回避に対応している
  • ブルーレイの映像は別売オプションのカメラ付き後席モニターに出力可能
  • ストラーダ 美優Navi CN-RX02WD
  • ストラーダ 美優Navi CN-RX02D
  • CN-RX02WD。運転席側ダッシュボード奥にあるのはフロントインフォディスプレイのDF-100D
  • リアルなイラストで分岐ポイントなどをわかりやすく案内してくれる

家族の思い出を充実したものにしてくれるカーナビ、それがパナソニック『ストラーダ美優Navi』だ。この秋、渋滞機能やドライブアシスト機能をいっそう強化した新モデル「CN-RX02WD」「CN-RX02D』(ブルーレイプレイヤー内蔵モデル)および「CN-RS02WD」「CN-RS02D」(DVDプレーヤー内蔵モデル)が新登場。その魅力をデモカーを試乗しながら体験した。

◆「VICS WIDE」対応でビーコン不要で渋滞回避ルートが可能に

このナビのすごいところは、愛称が示すとおり、美しい画面を使って目的地までより快適に楽しく導いてくれることにある。単に目的地までのルートをガイドするなら今やスマートフォンでも可能な時代。目的地までのルートをよりスムーズかつ安心して、しかも車内を楽しさいっぱいに盛り上げる機能こそが「美優Navi」最大の魅力なのだ。

筆頭に挙げるべきは渋滞機能の強化だ。新たに新交通情報サービス「VICS WIDE」に対応したことで、今までなら別売のビーコンユニットが必須だった渋滞回避機能を本機単独で可能にしたのだ。「VICS WIDE」とは、従来のFM多重VICSの進化版として2015年4月よりサービスインしたもので、情報の伝送容量は従来の約2倍。従来のFM多重VICSではできなかった旅行時間情報の提供が可能になったことで、ルート探索における渋滞考慮が実現した。

しかも本機には、「VICS WIDE」で取得した情報を利用して、渋滞を回避する「スイテルート案内」という機能がある。これは渋滞状況に変更があると自動的に渋滞を回避してより早く目的地に到着するルートを探索して、新・旧ルートの画面を切り換えて表示するもので、ストラーダ独自の機能だ。画面上では新ルートを利用した際の短縮時間も表示し、その効果は一目で確認できる。新ルートを反映させる場合はそのままにしておけば自動的に切り替わり、旧ルートに戻したいなら「旧ルートに戻す」アイコンをタッチすればOKだ。この扱いやすさは新たに搭載されたものだ。

「VICS WIDE」への対応は、渋滞情報のさらなる強化にもつながった。「VICS WIDE」対応で美優Naviに追加された機能として、一般道でのリアルタイムプローブ情報と統計プローブ情報を矢印のデザインを変えて表示するという機能がある。交差点での車線ごとの所要時間も情報として備える。本機ではこのプローブ情報を元に、交差点における「直進」「右折」「左折」といったレーンごとの渋滞情報を「レーン別渋滞表示」として反映することができるのだ。ただし現状「VICS WIDE」が提供するプローブ情報は当面は東京都内のみが対象となっており、2016年より順次全国へ対象エリアを拡大していく予定だ。

◆リアルタイムプローブに統計情報、レーン別渋滞表示、そして災害情報まで

では、都内を走行してこれらの機能をチェックしてみよう。都心を中心に複数の渋滞表示が道路に沿って示されているのがわかる。矢印を白フチ取りで表示しているのが従来のVICS情報で、それを反転表示したのがリアルプローブ情報だ。また、破線表示が統計プローブ情報だ。試乗した日は主としてリアルプローブ情報が繁華街を中心に反映されていた。情報源としているのがタクシーの走行状況としているからなのかもしれない。一方でプローブ統計情報は都内の他エリアでも表示していた。

交差点での「レーン別渋滞表示」は、都内走行の多くのシーンで反映されていた。これなら、どの車線を走行すればよりスムーズに交差点を抜けられるかが一目瞭然だ。複数の右折レーンがある交差点でなら、空いているレーンのみを選んで走行することも事前に判断できるだろう。また、試乗では表示こそなかったが、災害気象情報への対応も「VICS WIDE」によってもたらされる機能。この機能が万が一の時の安全な避難行動につながる。“災害大国ニッポン”ならではのこの対応は大いに評価したい。

そして、本機が備えた多彩な渋滞情報をフル活用するために用意されたのが独自の「ストラーダチューン」だ。渋滞回避をどの程度反映させるかを5段階で調整でき、さらにはルートガイドに反映させる対象道路を選んだり、規制情報や駐車場の表示などを地図上に反映させるかどうかなど、多彩な設定がこの画面上で行える。つまり、この画面を使いこなすことこそ、本機の魅力を最大限に活かすコツと言っていいだろう。

《会田肇》

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