気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年7月3日付
●燃料電池車設備を共同開発、水素スタンドなど、エネルギー8社(読売・1面)
●オペル買収に対抗馬浮上、混迷増す独車再編(読売・10面)
●米新車販売底打ちか、本格回復へ買い替え支援、今月下旬から(読売・10面)
●ハイブリッド車静かすぎ、接近気づかず危険、国交省が対策検討委(読売・36面)
●プリウス初首位、6月の販売2万2000台(朝日・15面)
●首都高亀裂2.5万か所、路面鋼板、陥落恐れも30か所(毎日・1面)
●GM破綻1か月、再建道筋見えず 世論反発根強く(毎日・6面)
●「エコカー買いたい」84%ユーザー調査(日経・7面)
●三菱自新車種を投入、プラグインハイブリッド 13年までに(東京・9面)
●トヨタ「F1富士」撤退へ(東京・26面)
●富士重、米2子会社の資金繰り支援、グループ資金を一元的管理(日経・15面)
ひとくちコメント
きょうの朝日によると、トヨタ自動車のハイブリッド車『プリウス』の6月の販売台数が約2万2000台となり、軽自動車を含む新車販売総合ランキングで、初の首位に立ったという。2位はスズキ『ワゴンR』で約1万6000台、3位はダイハツ『ムーヴ』の約1万5000台。 ホンダの『インサイト』は約8800台だったとみられる。新車ランキングは間もなく発表されるが、一般紙が事前に概数を取り上げるのも異例だ。
こうした中で、「プリウス」や「インサイト」などの“エコカー”に新たな悩みが表面化している。視覚障害者らから「車の接近に気付かず、危うく衝突するところだった」などの声が上がっており、国土交通省は、有識者や業界団体、視覚障害者団体など関係者を集めた対策検討委員会を設置し、対応策の検討を始めたという。きょうの読売などが社会面で取り上げている。
検討委員会では「危険を知らせるために人工的に音を出す仕組みを作るなど、必要な対策を年内に打ち出す方針」(読売)だが、街角に立つと使用中の女性トイレのような擬音が流れるのも如何なものか。電気自動車やハイブリッド車は「静かな走行」が売り物だけに導入には議論が分かれるところだろう。