【新聞ウォッチ】09春闘総括、「ベアゼロ」「定昇凍結」「最低ボーナス」

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2009年3月19日付

●集中回答、厳寒春闘、ベアゼロ、定昇凍結、労使平行線のまま(読売・3面)

●社説:春闘集中回答 労使一体で苦境を乗り切れ(読売・3面)

●東芝社長に佐々木氏、原子力事業育成を評価/業績不振で新社長続々(読売・11面)

●GM株主総会2か月遅れ、債務圧縮の可否焦点(朝日・12面)

●公用車、低価格落札相次ぐ、契約保留も、国交省調査へ(産経・3面)

●ガソリン9週連続で値上がり(産経・10面)

●冷え込む春闘、マツダなど一時金最低(東京・1面)

●トヨタ、採用半減、1800人前後、7年ぶり低水準09年度(日経・3面)

●日産ディーゼル賃金改善500円2年連続賃上げ(日経・11面)

●ホンダ格下げ、ムーディーズ(日経・15面)

ひとくちコメント

09年春闘の最大のヤマ場である自動車・電機などの大手企業が労働組合へ一斉回答してから一夜が明けた。きょうの各紙は、言うまでもなく今春闘を総括した記事のオンパレードとなっている。

タイトルを比べても「厳寒春闘、ベアゼロ、定昇凍結、労使平行線のまま」(読売)をはじめ、「賃金・雇用凍える春、事実上の賃下げ続々」(朝日)、「09春闘総崩れ:8年ぶりベア要求→世界不況が直撃」(毎日)など、「ベアゼロ」「定昇凍結」がキーワードだ。

こうした中、東京は1面トップで「冷え込む春闘、マツダなど一時金最低」との衝撃的な見出し。マツダだけではないが、一時金(ボーナス)は三菱自動車やスズキも過去最低の回答となった。日本のような年功序列型の賃金体系では一時金はご褒美的な賞与よりも生活給の一部。例えば、日産自動車では、今春闘でベアゼロ、一時金が4.2か月に抑えられることで平均賃金(40.9歳)は単純計算で年収600万円を下回る。07年実績は713万円だからわずか2年で100万円以上も減収になる。しかも、残業もカットされるため実質年収はさらに落ち込む。

もっとも、賃下げは一般組合員ばかりではない。日産は管理職の賞与を35%,役員は50%カットする。年俸1億円を超える役員はともかく、厳しい懐事情を痛感するのは、仕事の責任が重い「名ばかり」の管理職かも知れない。

《福田俊之》

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