ファームアップによって完成度を上げていく
高橋:GARMINのモノ作りは、ファームアップによって完成度を高めていくというのが基本のように思えます。使えば使うほどに機能は充実して使いやすくなっていく。6月10日にハンディGPSの「コロラド」日本版をリリースしましたが、北米ですでに発売になってから日本版のローカライズが始まったのですが、その間も徐々にファームアップして完成度を上げてきました。
また、積極的にバージョンアップをおこなえる背景には、開発側も日本のフィードバックを大切にしようとしてくれていることもあります。いいものにしたい、どんどん改善していこうというモチベーションがありますから、台湾の開発チームも迅速に対応してくれます。
----:開発チームとの連携もうまくできている証拠ですね。
高橋:時差がないということもありますし、最近台湾に日本語ができるスタッフが加わり、コミュニケーションがより円滑になりました。また、インターネットの発達でいまは2GB近いデータでもインターネット経由でアップロードすればすぐにファームの確認が取れます。不具合や修正のアイディアを寄せてくれたユーザーに試してもらって確認をとることもあります。
----:登場して1年半経った360がいまだにバージョンアップして機能アップしています。新機種が出たら旧機種のサポートはしない、というのが最近のIT機器の通例ですが。
高橋:確かに360は250に比べリリースが早かったのですが、両者では機能が異なる製品ですし、出来る限りサポートを続けて行きたいと思っています。
----:オービスデータの提供もされていますね。
高橋:オービスデータについては、日本でデータをつくって台湾で変換してもらっています。
----:では、バージョンアップの方法を教えてください。
高橋:PCとnuviをUSBケーブルでつなぐと、外部ドライブとして自動的に認識しますから、ダウンロードしたファイルを解凍してできたGUPDATE.GCDというファイルを本体側のGarminというフォルダへコピーします。そしてnuvi本体を起動すればアップデータが起動します。
PCとnuviを接続すると、外部ドライブモードでつながってしまいますので、システムフォルダが丸見えなんですね。システムフォルダを万一消してしまった場合はご自身で修復はできませんので、端末を当社に送っていただく必要があります。そうなると有償修理になることがありますので気をつけていただきたいですね。
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