三菱自動車の“変りダネ”系カスタマイズといえば、なんと言っても『eKワゴン FM-Seeds×ancel』だろう。ベースは昨年デビューした『eKワゴン』。
オール女性スタッフの社内企画チームであるFM-Seedsのアイデアをベースに、「軽でここまでやるか」と誰もが思うであろうほど、コテコテにドレスアップを施したモデルだ。
FM-Seeds×ancelの第一弾モデルは昨年のオートサロンに出品され、ファンシーデザインでコンパニオンたちの歓声を浴びた『i』(アイ)ベースだったが、今年の第2弾はさらに強烈。
「パーソナルラウンジ」をテーマに、レザー風素地とベロアを組み合わせ、アンティック家具のように鋲打ちがなされたシート表皮とトリム、毛足の長いヒョウ柄のフロア&ラゲッジマットでデコレート。ピラーにはなんと、本物の女性用黒網タイツの生地が貼り付けられ、これが何とも言えぬロココなムードをかもしている。
企画を担当したFM-seedsのリーダー、横川千晶氏は、「純粋に女性の感性でカスタマイズしたらどんなものができるか、とことん試してみました。昨年の i は女性から思わぬ好評を博しましたが、今年のモデルもぜひ見ていただきたい」と語る。このまま市販されることはないワンオフのカスタムだが、メーカー系としては異例のはじけぶりは一見の価値があった。