夏休み前最後のグランプリとなったハンガリーGPはハプニング続きの決勝となった。まず金曜日のフリー走行でフェルナンド・アロンソ(ルノー)が幅寄せで、土曜日にはミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が赤旗無視で共に2秒加算のペナルティ。アロンソ15位、M. シューマッハ12位スタートとなる。
両者はウェットでのレースをうまく攻めてスタートで大きく順位をあげるも、M. シューマッハはスピード上がらず苦しい走りに。ポールポジションからスタートしたキミ・ライコネン(マクラーレン)がビッタントニオ・リウッツィ(トロロッソ)に追突し姿を消すと、アロンソがトップへ。しかし終盤、路面回復でドライタイヤに履きかえたアロンソを悲劇が襲う。ホイールナットが外れてタイヤウォールに激突し、痛恨のリタイア。
激動の展開の隙間を縫って首位にたったのはなんとホンダのジェンソン・バトン! 大波乱のレースを制し、ホンダ第3期初優勝をもたらした。2位はマクラーレンのペドロ・デラロサ、3位にはBMWザウバーのニック・ハイドフェルドが入った。
4位にはホンダのルーベンス・バリチェロが入っている。後半怒濤の追い上げを見せたM. シューマッハは残り2周、表彰台目前でトラブルのためマシンを止めて9位完走扱い。拓磨は孤軍奮闘し14位で完走した。