【D視点】レクサス LS --- 周りの空気を支配する品格

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  書の美意識をシンボル化

LSのエクステリア、インテリアにわたってアクセントとして重要な役目を果たしているのが、「書」を取り入れたディテールのデザイン処理である。

おそらく和の、精神性の高い美意識をシンボル化しているのではないかと思われるが、テールランプの下端のライン取りや、ドア下のモール、よく見るとヘッドランプの外形ラインも書の勢いと類似性のあるアクセントのある美しいラインで構成されている。最も成功しているのがドアトリム・アッパーのウッドトリムで、デザイン的にも個性的で、こうした奥の深い装飾性はプレミアムカーの重要なセールスポイントになるのだ。

ドア・アウターハンドルの感触も高級車であればあるほど、乗り込む際の儀式として重要で、LSの重厚な操作感は非の打ち所が無かった。

こうした隅々まで行き届いた妥協の無い造り込みが、プレミアムブランドとして認知される第一歩であり、今回のLSは私の見た限り、余裕を持ってその「厳しい審査」をクリアしている。そして、現在プレミアムブランドに君臨している最古参メーカーにとっては、かなり強烈なプレッシャーになったことは間違いない。

ひとつだけ気になった点がある。それはリアシートのヒップポイントが低いということである。リアドアのオープニングが後ろにいくほど下がってくるのは、エクステリアデザインで譲れないラインであることは判るが、LSの車格を考えるとVIPをお乗せすることも多いわけで、低くしゃがませた上に頭をクリアするために最大限のお辞儀を強いることとなるのは好ましくない。やはり、セルシオなみの乗降性をキープすべきだったように思う。

《荒川健》

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