【D視点】レクサス LS --- 周りの空気を支配する品格

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【D視点】レクサス LS --- 周りの空気を支配する品格
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  骨を感じる造形

つぎに具体的に造型の特徴に触れてみよう。LSは、すでに発売されている『IS』のイメージを踏襲したスタイリングで、ISと比べ姿勢が水平基調になり、細部の造型処理に滑らかさも加わり一段と入念な仕上げが施されている。結果、誰が見てもISを凌駕する品格と質の高さを感じさせ、若々しさは一歩後退した変わりに、安定した落ち着きが加わっている。

こうした理詰めの統一感のある差別化もトヨタの得意とするところで、レクサスブランド構築の上でも好ましい。

LSの造型で最も賞賛すべきは、なんと言ってもその美しい骨格にある。『セルシオ』を引き継いだ黄金分割比的なバランスが素晴らしく、特にAピラーの3次元的な形状、Cピラーのボリューム、ベルトラインの傾斜は完璧だ。

面造型では極めて特徴的な処理が際立つ。ヘッドランプから始まる骨太なフェンダー稜線は、躍動感の表現に必要にして充分なウエッジ角をキープしたまま、ベルトライン下のハイライト面を形成しながらリアデッキに突き抜ける。

この部分の繊細な造型は、これまでの包み込むような充実感の表現ではなく、稜線の内側にある骨が、丈夫な皮膜を押し出して面を作ったようなイメージになっている。ピークラインの両側にネガティブ面をうっすらと通す造型手法なのであるが、これまでに無かった力強さと精妙なクォリティの高さが感じられ素晴らしい。

《荒川健》

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