先進の装備を満載しているが、なんと『1シリーズ』にもiDriveが付いた。これはナビとのセットオプションではあるが、7シリーズと5シリーズに並ぶ装備である。エアコンは左右席で独立した温度設定ができる。これも高級車の証である。
衝突安全性に関しては5人分の3点式シートベルト、5人分のヘッドレストを備え、エアバッグも充実している。もちろんボディはこれまで以上の衝撃吸収構造になっている。
注目の装備はRFT(ランフラットタイヤ)である。パンクしても80km/hで150kmほど走れる機能を持つRFTは、危険な路上でのタイヤ交換をする必要はなく、いろいろな面で安全性が高い。またスペアタイヤを必要としないので、ムダな重量とムダなスペースを運ぶ必要はなくなった。だから1シリーズにはスペアタイヤ用のスペースはない。
電子デバイスによるアクティブセーフティはBMW上級車に付いているものはすべて付いている。もちろん横滑り防止装置のDSC(ダイナミックスタビリティコントロール)も装備されているが、これまであったDSCのキャンセルスイッチはなくなり、DTCスイッチになっている。これまでDSCスイッチを1回押してDTC(ダイナミックトラクションコントロール=ホイールスピンは許すがブレーキ制御を残して姿勢安定性は確保)にしたが、DTCを選ぶというダイレクト表現になった。(つづく)