7日、トヨタ『パッソ』(PASSO)、ダイハツ『ブーン』(BOON)の2モデルが発表された。両モデルはトヨタとダイハツが共同開発したベーシックカーで、メーカーのロゴ以外はエンジンやシャーシなどクルマ本体はもちろんのこと、ランプのデザイン、ボディカラー、インテリアまで、すべて同じモデルである。
パッソ/ブーンはトヨタとダイハツが本格的に共同開発した初めてのモデルだ。これまでもダイハツはトヨタのベーシックカー、『ヴィッツ』の1.0リットルエンジンを開発したり、トヨタ車の委託生産を行うなど、商品開発や生産でトヨタと強く結びついていた。パッソ/ブーンではトヨタとダイハツが初めて商品の企画段階から共同開発体制を取った。
開発に当たっては、「次世代ベーシックカーの世界基準になるクルマ」作りを目指した。開発実務は、軽自動車の開発でパワートレインのコンパクト化についてノウハウを蓄積していたダイハツが担当し、生産もダイハツの工場で行われる。
軽自動車のように、限られた寸法の中でクルマを作るには、高度な技術とノウハウが必要だ。パッソ/ブーンはポジティブな意味で「軽自動車の技術を用いて作られた普通車」なのだ。価格は94万5000円(消費税込み、税抜き:90万円)から。
販売目標台数はパッソが月7000台、ブーンが1500台。トヨタとダイハツ間の販売力の格差からこのような数字を出しているが、「少しでもその格差を埋めるよう、販売面で工夫したい」(ダイハツ関係者)とのこと。
6月12日にはトヨタカローラ店、ダイハツのディーラーにて店頭発表が行われるので、ベーシックカーの購入を考えているユーザーはぜひ出向いてみてはいかがだろうか。