スズキブースの隣、シボレーブースに置かれている2台のセダン---『エピカ』と『オプトラ』。スズキはこの両モデルを来年にスズキアリーナ店に投入、拡販を目指すという。エピカは来年後半、オプトラは来年半ば頃とみられている。
このふたつのモデルは韓国の大宇(デーウ)のモデルをリメイクしたもので、欧州ではすでにシボレーブランドで販売されている。
エピカは全幅1810mmというフルサイズボディを持ち、2.5リットル直6エンジンをフロントに横置きするFFセダン。イタルデザインの手によるボディは非常に優雅で、Cピラーからトランクリッドに向かう曲線は、ランチア『カッパ』を思わせる。
ミドルクラスのオプトラはピニンファリーナデザインだが、イタリアンテイストはそれほど濃いわけではない。ショーモデルは1.8リットルだが、日本仕様は2.0リットルを搭載するという。
日本市場への投入は鈴木修会長の一声で決まったと言われる。価格は未定だが、オプトラはフル装備で160万円台、オプトラは「トヨタ・カムリ2.4よりは安くするつもりです」(スズキ関係者)とのこと。210万円台を目指すという。両モデルの仕上がりはきわめて良好だが、プレスの精度は日本の同クラスのモデルに比べてやや劣る。
現在日本市場に進出している韓国メーカーは現代(ヒュンダイ)のみだが、販売面では苦戦に次ぐ苦戦。この2台のシボレーブランドのセダンは、間接的にせよ、日本で韓国メーカーが成功を収めることができるかどうかという試金石とも言えるだけに、今後の動向が注目される。