【モスクワモーターショー14】ロシアでは「デーウ」ブランドがいまだ健在

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デーウ・ネクシア
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デーウ(DAEWOO)という名前をご存知だろうか。かつて韓国に存在し、乗用車の欧米への輸出も積極的に行っていたことから、1990年代には世界的にもそれなりの知名度のあったブランドだ。

しかしデーウはアジア通貨危機の際に経営危機を迎えて解体され、乗用車部門はGMに、商用車部門はタタにそれぞれ売却された。乗用車部門はGMコリアとなり、ブランドはシボレーに統一されてデーウの商標は消滅した…と思われていた。

ところがモスクワショーでは、デーウのバッジを持つ乗用車を発見。出展者はUZ AUTO(ウズ・オート)というブランドだ。ウズベキスタンを本拠とする企業で、そもそもは1992年にウズベキスタン政府とデーウの合弁事業で設立され、デーウ車を生産していた。

2008年にはGMウズベキスタンとなり、シボレー車をノックダウン生産するようになった。しかしこれとは別に、独自ブランドとして引き続きデーウの商標使用を許可され、現在もかつてのデーウ車をノックダウン生産している。

少々ややこしいが、GMウズベキスタンの中で独自ブランド車を生産する部門のコーポレート・ブランドがウズ・オート、車種ブランドがウズ・デーウ、そして車両にはシンプルに「デーウ」のみを表記している、ということのようだ。

デーウ車として生産されているのは『ジェントラ』、『ネクシア』、『マティス』の3車種。いずれもGM本体では廃止されたり、新型に置き換えられたりしているモデルだが、ウズベキスタンやロシアをはじめとしたCIS諸国で販売されているという。ローカルなブランドとして、デーウはいまも生き続けているのだ。

《古庄 速人》

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