電動バスが複数展示、普及も間近か?…モスクワモーターショー2018

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GAZガゼール・ネクストの電動バス(左)と自動運転車
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  • GAZガゼール・ネクストの電動バス
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モスクワ国際オートサロン2018(MIAS2018)は乗用車ショーだが、意外な出展者の姿もあった。ヴォルガバスとGAZがバスを展示していたのは、いずれも電動モデルだから。モビリティの未来を提示したい主催者の思惑を反映したものだった。

GAZは多目的バンの『ガゼール・ネクスト』をベースにした電動車両を2台展示した。淡いブルーの低床ミニバスは立ち客も含めて最大22人の乗車が可能で、乗降扉の周囲は車椅子スペースにされている。小さいながらも方向幕を持ち、最大航続距離は120km、最高速度は90km/hとのこと。電源は家庭用220Vと産業用380Vのどちらにも対応し、利便性を高めている。

またゴールドのモデルはバンボディにバス用の座席を設置したもので、どちらかといえばMPVに近いキャラクターを持つ。実は同社が自動運転技術を開発するためのテストベッドとして作ったものであり、このままラインナップに加わる予定はないという。

いっぽうヴォルガバスは、全長12mの大型路線モデル『シティ・リズム12』の電動仕様を展示。客席下と天井にリチウムイオン電池をレイアウトした低床モデルで、航続距離は260kmと発表されている。

しかし国内5都市で実験的な運行をおこなった結果「だいたい100km前後になった」と同社スタッフ。数値の悪化はストップ&ゴーの繰り返しやエアコン稼働によるもので、現在はさらに距離を延長すべく改良に努めているとのこと。

ロシアではモスクワやサンクトペテルブルクなどをはじめ、都市部では昔からトロリーバスが数多く走っている。このため運行事業者の電動バス導入にたいする心理的障壁は低く、あとはスペックと価格次第。今後は技術改良が進むと同時に「架線レスの電動バス」が増えてゆくことになりそうだ。

《古庄 速人》

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