気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。2002年6月12日付●トヨタ「イスト」販売1か月、受注好調、目標の6倍(毎日・8面)●フィアットCEO辞任、後任にフレスコ会長就任(朝日・12面)●パリダカで日本初Vの篠塚が三菱を退社へ(朝日・16面)●富士重工、ミニバンを独自開発、OEM調達打ち切りを(読売・10面)●富士重工などGMグループ4社、コスト減へ共同購買(東京・8面)●目でみる経済、軽自動車「優遇」に業界攻防、小型車ブームが税制論議に(東京・8面)●「にゅーすナビ」自動車リサイクル法、再生費用2万円「先取り」(東京・8面)●スズキ、ミキハウス仕様の「MRワゴン」発売(東京・8面)●深川署、車上荒らしの元暴走族仲間6人逮捕(東京・21面)●中国製乗用車、米へ初輸出(日経・7面)●トヨタ九州の渡辺顕好社長「ハリアー」生産、半数をカナダに移管と表明(日経・13面)●主要業種、今期収益の行方「自動車」好調持続、円高に不安(日経・17面)ひとくちコメントワールドカップ予選リーグも終盤戦を迎え、前回の覇者で世界ランキング1位のフランスが敗退するというハプニング。ゲームの世界は何が起こるかわからない。自動車業界でも今、軽自動車の「優遇税制」をめぐり、トップ同士の攻防に熱が入っている。きょうの東京が「目でみる経済」のコーナーで、攻防の途中経過をイラスト付きでわかりやすく解説している。最初の報道は今年4月、奥田碩・自工会前会長がお別れ会見で「もう、軽を優遇する時代ではない」と言い残したのが発端。軽を作らないトヨタの立場を優先した発言と受け取られても仕方がないが、軽最大手の鈴木修・スズキ会長は「トヨタさんがそんな小さなクルマのことまで……」と皮肉たっぷりに切り返す。行司役となったのが自工会新会長の宗国旨英・ホンダ会長。結局、税制論議に火がついた背景には、軽を含めた小型車ブーム。苦戦するトヨタが「軽」を“軽視”できなくなってきたからだ。今回のフランスではないが、油断は大敵である。