全体相場は3日ぶりに反落し、自動車株は高安まちまち。いすゞが、前日比18円安の265円と続落。
大手経済紙朝刊で、「中国向けの輸出用自動車生産を中止する」と報じられたことが売り材料となった。日本の緊急輸入制限措置(セーフガード)発動に対する制裁措置として、中国が自動車に対する100%特別関税を実施したことで、事実上中国向け輸出がストップしたため。中国向け大型トラックの生産を拡大していただけに、輸出停止が長期化すると業績への悪影響も予想される。
ホンダも前日比110円安の5330円と3日続落し、スズキが同33円安の1623円と7日ぶりに反落した。一方、トヨタ自動車は前日比20円高と続伸。5月29日の高値4350円まで回復してきたことで、上値期待が強まっている。日産自動車も、前日比8円安の838円と反発。同社も中国向け自動車の生産を中止したが、市場は平静だった。富士重工業は同4円高900円となり、終値ベースで5月8日以来の900円台を回復した。