ACEA(ヨーロッパ自動車メーカー協会)は出来るだけ近い将来にF1に匹敵するレースカテゴリーを新たに作る意向を発表した。これは水曜日にACEAのチェアマンで、フィアットのマネージングディレクター、パオロ・カンタレラが正式に表明したもので、実現すればF1の存在を揺るがしかねない大事件になる。
ACEAにはフェラーリを持つフィアットを筆頭に、メルセデスベンツのダイムラー・クライスラー、ウィリアムズのBMW、ベネトンのルノー、ジャガーのフォードと、F1のメジャー5チームの親会社が所属している。
ACEAはF1を牛耳るボスであるバーニー・エクレストンが所有する会社SLECがシェアの25%をドイツのテレビ局Kirch(キルヒ)に売却したことで、将来的にF1のテレビ放送がペイ・パー・ビューになることなどに懸念を表している。両者とも譲る気配は見せず、このままではF1が分裂しかねない事態に陥りそうだ。