世界ラリー選手権(WRC)第10戦のキプロスラリーは10日終了。C. サインツ、C. マクレーのフォード『フォーカス』コンビが1-2位を占めた。3位にはF. デルクール(プジョー『206』)。これでドライバー選手権争いはM. グロンホルム(プジョー206)以下4人が7点差で残る4戦を争うこととなった。キプロスラリーは当初予定のチャイナラリーのWRC中止を受け、急遽WRC編入が決定された。そのためトップドライバーはほとんどこのラリーの経験がなく、各チーム、イーブンの状態でラリーは8日に幕を開けた。サインツにとって、キプロスは数少ない勝利を手にする絶好のチャンスだった。アクロポリスラリーではマクレーを勝たせるチームオーダーが出て、ゴール前で時間待ち。しかし、今回スタート前の指示は「自由に行け」だった。第1レグからトップを維持して堅実な走りで優勝をものにした。サインツにとってWRC23勝、J. カンクネン(スバル)とともにWRC最多勝だ。メイクスの方はフォードがスバルを15点リードして1位、シーズンタイトルに近付いた。スバルは足踏み、中盤にフォードに逆転を許した。プジョーは今回は早々と第1レグでグロンホルムがリタイア、デルクールの4点が夢をつなぐ。三菱は第2レグから調子を上げ、マキネンは最終日も6カ所のSSのうち2カ所を獲るなど、ライバルに速さを再確認させている。フィンランドラリー最終成績1:C. サインツ(フォード・フォーカス) 2:C. マクレー(フォード・フォーカス) 3:F. デルクール(プジョー206) 4:R. バーンズ(スバル・インプレッサ) 5:T. マキネン(三菱ランサーエボリューションVI) 6:M. マルティン(トヨタ・カローラ)マニュファクチャラーズ・ポイント1位:フォード 792位:スバル 643位:プジョー 584位:三菱 355位:シュコダ 86位:セアト 7ドライバーズ・ポイント1位:M. グロンホルム(プジョー) 442位:C. マクレー(フォード) 423位:R. バーンズ(スバル) 414位:C. サインツ(フォード) 375位:T. マキネン(三菱) 286位:J. カンクネン(スバル) 18