狭域通信(DSRC)をめぐっては、総務省のほか、同じ国土交通省内でもETCで実用化経験を持つ道路局が車載端末を使った実証実験を行っている。こうしたシステムとスマートプレートの違いは2つある。1つは、スマートプレートはネット接続や課金など複雑な情報処理には対応していないこと。そしてもう1つは、国がその気になれば法律で装着を義務付け、強制的に“普及”させることができるという点だ。
国交省が公開したシステム仕様は、ETCなどと同様に5.8GHz帯の狭域通信を使って情報をやりとりする。通信速度は1Mbpsで、停止時には双方向通信、走行時は車両側の情報を路側が読みとるだけにする。
国土交通省は12日、スマートプレート実験を報道陣らに公開した。一般公募した100台に試作中のスマートプレートを装着し、東京都駐車場公社の「西新宿第4駐車場」と、東京都庁で実験を来月半ばまで行う。公社は国交省認定の低公害車(3つ星車)の駐車を1時間無料にしており、こうした料金割引や、業務用車両の識別にスマートプレートを使う。
2月14日より、岩手県下の主要な一般道において、VICSの3メディアによる道路交通情報の提供が始まる。また26日からは、北海道・釧路地区においてVICSの3メディアによるサービスが開始する。岩手県でのFM-VICSの周波数は83.1kHz、釧路地区では88.5kHz。
道路システム高度化推進機構(ORSE)によると、ETCセットアップ台数が1月末で累計65万3993台になった。
2002年12月末現在、カーナビの出荷台数は1083万台を突破し、VICSユニットのそれは605万台を突破した。
NTT-Xと三菱総合研究所は6日、両社が共同で運営するインターネットアンケート・サービス、gooリサーチを用いて行った「自動車のIT化に関する調査」の結果を明らかにした。カーテレマティクスの利用状況について1万2529名から有効回答を得た。
国土交通省は7日、トラックの過労運転やスピード違反などをリアルタイムで営業所が把握できる「リアルタイム安全管理システム」の実証実験を始めたと発表。データを収集し、危険な運転状況を察知した場合、車両側から自動車で移動体通信を経由して営業所へ情報が届く仕組み。