キャデラックは「アート&サイエンス」に基づく設計手法を取り入れた、まったく新しい量産モデル『CTS』を初めて日本で公開した。このニューモデルはミシガン州ランシングに建設した新工場で生産され、日本では来年前半からヤナセを通じて販売されるという。
アイシン精機をはじめとするアイシングループは、素材から機械系、駆動系、電子装置まで幅広い分野で活動する部品グループ。最近ではトヨタの『マークII』に採用されたナビ協調シフトなどエレクトロニクス部門が注目されているが、機械系の地道な進歩も見逃せない。
ほぼ量産型という『RX-8』だが、2003年はじめの販売開始に向けて、ショーモデルとどこが変わるのか? 前田育男チーフデザイナーに聞いたところ、いかにもショーモデルっぽいインテリアは、素材などがもう少し地味なものになるとのこと。
開発段階においては首都圏の20〜25歳の若者を対象にリサーチをしている。そのリサーチでだ得られた「息苦しいところはイヤ」「自分の部屋のようなくつろげる場所が好き」という意見を取り入れ、居心地のいい空間を目指したという。キーワードは「なごみ」だそうだ。
各メーカーが若者向けの“雑貨感覚”コンパクトカーを模索している中で、『シークレットハイドアウト』を担当したマツダデザイン本部アドバンスデザインスタジオの岩尾典史さんは「クルマはクルマ。動くものですから雑貨とは違います」と語る。
BMWブースは新型車ラッシュ。本国ではフェイスリフトを受けた『3シリーズ』および『5シリーズ』、2002年春に欧州市場導入予定の新型『7シリーズ』をはじめ、ニューモデルが勢ぞろい。またBMWが製造、商標権を持つ『ミニ・クーパーS』も披露された。
9月のフランクフルトショーで初めて一般公開された新型ランボルギーニ、『ムルシエラゴ』が東京モーターショーで公開され、プレスブリーフィングで「今日(24日)から買うことができます」と紹介された。日本での価格はまだ未定だが、2500万円前後ということだ。
「What a Concept!」——なんとすごいコンセプトなんだ! が、今回のクライスラーのキャッチフレーズ。クライスラーといえば、ここ1年ほど、世界のモーターショーで革新的コンセプトカーを次々に披露し、話題を集めていた。
先進的な燃料電池車(FCEV)『HydroGen3』や最高速度300km/h級のスーパースポーツ『アストラ・クーペOPC X-Treme』、ミッドシップスポーツの『スピードスター』など、多くの参考出品車が並ぶオペルブースだが、オペル自身がもっとも強くアピールしたのは、『フログスター』という名のコンセプトカーだった。
オペルの大衆車、『アストラ』クーペをベースに、444PSのV8エンジンを搭載、ボディに補強に次ぐ補強を施し、最高速度300km/hオーバー、0-100km/h加速4秒というモンスターマシンに仕立てたモデルが、『アストラ・クーペOPC X-Treme』。