GTは標準の5シリーズより上級のクルマに位置づけられる存在となり、5シリーズのフルモデルチェンジを先取りする形で登場したのかと思ったら、そうではなかった。
営業畑の人たちからは、「こんなにデザインに凝らなくていいからもっと安く作ってくれ」という声もあったという。
蘇ったガルウィングスポーツカー。誰がどう見てもこの新型スーパーカーは、あの名車のオマージュに見えるし、リバイバルに映ることだろう。それだけメルセデスベンツというブランドが、ものすごい栄光の過去を背負っているということでもある。
トヨタの東京本社とお台場を往復するという試乗会では、全区間をほぼモーターだけで走り切った『プリウス・プラグインハイブリッド』だったが、先日湘南へ出かけたら別の面を見せた。
『ゴルフ』にはもうひとつスポーティなグレード、「GTI」がある。そっちはいわゆる伝統的なホットハッチであり、一方の「R」はといえばプレミアムスポーツ志向であり、グランドツーリングカー的要素も加わった最上級グレードだった。
「これにはどうしても乗ってみたい!」と、ムリを言ってパリの本社から借り出した広報車は、1.4リットルの95psガソリン・エンジンを搭載した「コンフォート」というミドル・グレードのモデル。
このモデルのパワーパックは、これまで「50i」に搭載の407hpを発するツインターボ付き8気筒エンジンに、“78hp分”のモーターパワーを上乗せしたもの。すなわちトータルでは実に485hpで、これすなわち「史上最強のハイブリッド」を謳う所以。
凝縮感のあるデザインに、強靭なボディ、締め上げられたシャシー。アスリートを思わせるセダンだ。その持ち味が生きるのは高速道路。直進安定性は完全に国産車の枠を超えている。
リキまない人生を送るオトナのクルマ好き/スポーツカー好き/運転好きに乗って欲しい。『シロッコR』は、いろんな好き者の多くに今もっともオススメの一台である。
単なる限定モデルとしてではなく、今後は“常設展示”されるカタログモデルとして準備をされたのが『ボクスター・スパイダー』の大きなポイント。