近くを歩く人を立ち止まらせそうなほど凝った動きを行うルーフの開閉、それに要する時間はおよそ30秒。というわけで、「信号待ちの間に素早く変身!」とはとても行かないものの、その分完璧な仕上がりを見せるのがルーフを閉じた状態でのインテリア。
いつのまにか非常に多くの車種をラインアップするようになったBMWに、さらに加わった『グランツーリスモ』には、こうしたクルマを臆せず世に出せるBMWの底力を感じるとともに、『X6』の登場時よりもさらに「変わったクルマが出てきた」という印象を強く抱いた。
ワイドで低く構えたスタンスは迫力満点のスタイリング。車内は低い着座姿勢となる前席主体のレイアウトとなっている。計器類に囲まれたドライバーズシートはコックピット感も満点で、スポーツカーそのものである。
ホンダ『CR-Z』の特徴の一つは、ハイブリッドシステムと6速マニュアルトランスミッション(MT)を組み合わせたシパワートレーンシステムを搭載していることだ。
このクルマで、2WD車で10・15モード燃費15.2km/リットル、4WD車でも同15.0km/リットルを達成し、全車をエコカー減税&補助に適合させたというのは大変な努力だったと思う。
「ホンダ会心の一撃」という気分である。トヨタとハイブリッド攻勢でしのぎを削るホンダが、「スポーツカーで遅れをとりわけにはいくまい!」と鼻息荒く投入したのがこれ。
7年振りのフルチェンジというが、いい意味で変わらないのが『Eクラスステーションワゴン』の特徴だ。
1960年代生まれの初代をモチーフにしたデザインが最新スポーツクーペのどれよりスタイリッシュというのも微妙だけど、カッコいいものはいいんだからしょうがない。
先代の『フーガ』がカクカクしていて、男性受けする分、我々女子には色気がなさすぎて……だったフーガ。しかしモデルチェンジしてみたら、なんとも艶っぽいデザインで、あら素敵。うしろナナメからの姿なんて、ほんのりとした色香がなんともいい感じである。
僕がポルシェでいちばん好きな市販車は『928』である。いやポルシェのエンジニアも、あれが理想形と思っているはずだ。