3列目に3人がけはさすがにツライが、足もとの余裕は十分。大人7人がゆったり乗れるフルサイズミニバン。その点はトヨタ『アルファード』、日産『エルグランド』と同じ。カッコは好みだが、足回りは2車よりしっかりしている。
『エルグランド』や『アルファード』ほど広大な室内スペースはないんだけれど、フロアが広くて乗り降りしやすいし、運転してもリヤタイヤが近くに感じるというか、あまりサイズを意識しないで運転できる。
乗り味は抜群。S字カーブのようなところでハンドルを切り返したときでもクルマがグラッと揺れず、ボディがすごくフラットに保たれるのは驚き。
ちょっと豪華になった感じでクルマそのもののデキはよい。守りに入ったわけでもないのにオーソドックスにまとまっている。いろいろな面で飛べなかったのが残念。
世界トップの安全性を目指したと8人乗りといいながら、3点式シートベルトが6人分しかないのは不満。アコードワゴンは後席にしっかり3人分のインテグレーテッド3点ベルトが備わっている。
スッキリとした顔だちは上品だが、迫力という点では大人しい。室内は低めのフラットなフロアで、セカンドシートがワンタッチでたためて乗り込みしやすいのは特徴。
どこから見てもゴルフそのものだが、そのアイデンティティをさらに熟成させている。インテリアは意外にもシンプルで原点に戻ったようすだが、嫌みがない。
大きくて重いミニバンボディながら、3リッターエンジン搭載車は走りの余裕はじゅうぶん。ゆったりした感じのクルージングが楽しめるほか、静粛性や燃費性能にも優れる気筒休止機構付きなのが注目されるところ。
このクラスの定番でかつベンチマーク。静粛性、乗り心地、ハンドリングともにVになってもやっぱりゴルフは指針となるクルマだ。
ゴルフに乗り始めてすぐに感じるのはボディのしっかり感。レーザー溶接を大幅に採用することによってボディ剛性が格段に向上したという。これは市街地での乗り心地のよさや高速走行時の操縦安定性にも貢献している。