スズキ、太陽光発電の余剰電力を活用…「遠州脱炭素プロジェクト」をコーリツと推進

「遠州脱炭素プロジェクト」のスキーム
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  • コーリツ本社工場
  • 屋根上に新たに設置された太陽光発電設備

スズキとコーリツは、参画している「遠州脱炭素プロジェクト」を活用し、オンサイト・オフサイトPPAサービスの利用を開始したと発表した。

【画像】遠州脱炭素プロジェクト

「遠州脱炭素プロジェクト」は、静岡県の遠州地域に拠点を持つ参画企業が、中部電力ミライズとともに、遠州地域の脱炭素化への貢献を目的として太陽光発電の導入量最大化と有効活用に取り組むものだ。

コーリツは、本社工場及び西工場(静岡県磐田市)の屋根上スペースにおいて、中部電力ミライズが提供するオンサイトPPAサービスにより、自社の電力需要以上の電気を発電する設備(合計パネル出力:約748kW)を設置。発電を開始した。

発電された電気は、コーリツが同工場において自家消費するとともに、休業日等に生じる余剰電力を、中部電力ミライズがオフサイトPPAサービスの仕組みによりスズキの本社(静岡県浜松市)に供給することで、無駄なく活用される。

これにより、コーリツは電力が余剰になっても融通先が決まっていることで、屋根上の設置スペースを最大限に活用して太陽光発電を導入することが可能となる。同時に、スズキはコーリツから余剰電力を調達し、自社のサプライチェーンの脱炭素化を進めることができる。

運転を開始した太陽光発電設備で発電し使用される電気は、年間で約90万kWh(スズキ:約20万kWh、コーリツ:約70万kWh)となる見込みだ。

「遠州脱炭素プロジェクト」では、遠州地域由来の余剰電力を「選ぶ」・「使う」ことが、遠州地域全体の再エネを「増やす」ことに繋がるため、参画企業は再生可能エネルギー電源の改修や新規開発等により、再生可能エネルギーの量を新たに増加させる追加性に貢献する。

今後も、スズキは、取引先とともに再生可能エネルギーの導入量の最大化と有効活用を実現し、サプライチェーン全体の脱炭素化を目指していく。

《森脇稔》

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