ホンダは軽自動車を単純に軽自動車の枠内で考えるのではなく、普通のクルマとして作っている。そんな風に思わせるところがある。もちろんボディサイズや排気量は規格内に収めているが、それ以外の部分では意欲的なクルマ作りが目立つ。
『ライフ』ベースのハイトワゴン。いわばホンダ版『ワゴンR』。
軽自動車は制約の多い規格によってごく狭い範囲でのクルマ作りを迫られているだけに、際立った特徴を出しにくいのが実情だ。
初代のモノフォルム・デザインから一変、癒し系のフロントマスクが特徴のセミハイト・ワゴン。
トヨタ『カムリ』を運転すると、たいていの人は「あぁ、いいクルマに乗っているなぁ」という気持ちにさせられると思う。走り志向の強い人を除けば、ほとんどの人がそんな風に感じるはずだ。
全長4.8m超、全幅1.8m超。デッカい『ベルタ』のような大型FFセダン。
クルマに対するニーズはさまざまで、いろいろなユーザーがいろいろな使い方をすることを考えたら、恐らく『bB』のようなクルマもアリなのだと思う。
開発のキーワードは「まったり」。“クルマ型ミュージックプレーヤー”を謳うトヨタの野心作(?)。名古屋大学の工学部あたりを出た秀才エンジニアが、トヨタの役員を前に、「まったりとは何か」についてプレゼンしたのかと思うと、感慨深い。
『エスティマ』に搭載される3.5リッターV6エンジンはレクサス用のものとは仕様が異なるが、206kw/344Nmの余裕あるパワー&トルクによって、とても気持ちのよい走りを味わわせてくれる。
乗ったのは、いちばん高い4WDの“アエラスGパッケージ”。本体価格380万円超。フルオプションの広報車だと490万円に迫る。高いだけあって、悠揚迫らぬ高級ミニバンだが、さりげなく高いスポーツ性能もあわせもつのが印象的だ。