欧州自動車工業会(ACEA)が発表した6月の新車販売台数(西欧18カ国)は前年同月比2.9%増の131万5263台と、3月以来3カ月ぶりにプラスに転じた。欧州メーカーが全般的に苦戦しているなか、日本メーカーは上位4社がいずれも2ケタの伸びを記録するなど、日本車の攻勢が際立った。
フランスのルノーの2003年上半期(1-6月)の自動車販売台数が前年同期比4.5%減の122万4953台にとどまった。主力の欧州市場での需要が低迷しているため、販売面でも苦戦している。出資先の日産自動車が成長しているのと対照的だ。
いすゞ自動車は、藤沢工場の小型トラックの生産ラインを2直化したことを明らかにした。今年10月からの排ガス規制強化を前に、受注残が急増しており、増産して受注残を解消する。小型トラックラインの2直化は2年ぶり。
富士重工業は、15日に創立50周年を迎えたことに合わせて、同社の自動車事業のシンボルマーク「六連星」(むつらぼし。すばる星団)をコーポレートシンボルとして設定すると発表した。
先週末の米国株式の反発を受け、全体相場は3日ぶりに反発。幅広く買われたが、自動車株は高安まちまちとなった。日産自動車が4日ぶりに反発し、ホンダも反発。いすゞは出来高を伴い、続伸した。
YUASAと日本電池は、来年4月をめどに経営統合することで合意した、と発表した。共同持ち株会社「ジーエス・ユアサ コーポレーション」を4月1日付けで設立する。自動車用バッテリー市場での競争激化に対応し、統合で競争力を確保するのが狙い。
トヨタ自動車が賃貸住宅事業に参入する。中部電力が名古屋市内に建設する、ファミリー向け賃貸住宅の設計・施工、管理・運営をトヨタが行う。
トヨタ自動車が、2003年のトヨタ車の世界生産計画を600万台に上方修正する方向で検討していることが明らかになった。北米やアジアでの販売が好調に推移しているため。
ホンダは14日、中国の合弁生産会社である広州ホンダ(広東省)の累計生産が6月末までに約20万200台となったことを明らかにした。1999年3月の生産開始以来、4年3カ月で20万台を突破した。
ホンダなどベトナムで2輪車を生産しているメーカー3社への2003年の生産上限枠が決まった。ベトナムの計画投資省が各社に伝達したもので、ホンダは45万台、ヤマハ発動機は18万台、スズキは10万台となっている。