トヨタ自動車は4日、フォーミュラワン(F1)から今シーズンで撤退すると発表した。同社は業績が回復しているものの、2期連続赤字は避けられない状況で、コスト削減を徹底するとともに、本業に集中するため、F1からの撤退を決断した。
自動車メーカー各社の第2四半期累計決算は2日までに7社が発表し、全社が期首予想を上回った。また、同日発表された10月の国内新車販売(軽自動車含む)は2か月連続のプラスとなり、業界に明るい光りが差し込み始めた。
F1参戦を確約する2012年まで有効な新コンコルド協定にサイン済みのトヨタだったが、本4日緊急記者会見を行いF1からの即時撤退を発表する模様。年間数百億円の参戦費用を捻出できないという経営判断が下されたものと見られる。
民間調査会社のオートデータ社は3日、10月の米国新車販売の結果を公表した。総販売台数は83万8052台で、前年同月比はプラスマイナスゼロ。9月の22.7%減からは持ち直したが、昨年10月は金融危機の影響で大きく販売台数を落とした時期だけに、楽観視はできない。
ミスミグループは2日、2010年3月期の連結決算業績見通しを修正した。
東日カーライフグループは2日、2009年9月中間期の連結決算業績見通しを下方修正した。売上高は350億円を予想していたが320億円となった。中核事業会社の東京日産の新車販売台数が同12.5%減と落ち込んだため。
スズキは2日、2009年度第2四半期決算の発表を行った。その会見で、鈴木修会長は「オートバイ事業が赤字になった。これについては私自身も反省している」と述べた。
富士重工業(スバル)の森郁夫社長は2日、2009年度第2四半期決算会見で、「米国、中国の販売が好調で、在庫が足りない状況になっている」と嬉しそうに述べた。
ダイハツ工業は2日、2009年度第2四半期決算の発表を行った。その席上、箕浦輝幸社長は「低燃費、低価格、省資源なクルマづくり」を強調し、何度もその言葉を繰り返した。
デイトナが2日に発表した2009年9月中間期の連結決算は、経常利益が前年同期比38.4%減の1億3400万円と大幅減益となった。