トーヨータイヤが3クラスで優勝!ラリー北海道2026で大活躍

RALLY HOKKAIDO 2026
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9月4日から6日にかけて北海道・十勝地方を舞台に開催された「RALLY HOKKAIDO 2026」がフィニッシュを迎えた。

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国内外から多くのラリーストが集まり、グラベル(未舗装路)を舞台に2日間にわたって繰り広げるラリー北海道は、今年で25年目の開催となる。TOYO TIRES(トーヨータイヤ)はサポートする9チーム・10台体制で参戦し、XC-1、XC-2S、XC-3クラスで優勝。XC-2を含め合計4クラスで表彰台を獲得した。

◆3年越しのクラス優勝、CX-60がラリー北海道で躍動

MAGIC TY MAZDA CX-60/TCP MAGIC with TOYO TIRESMAGIC TY MAZDA CX-60/TCP MAGIC with TOYO TIRES

なかでも今大会、大きな喜びに包まれたのがXC-2Sクラスに参戦した寺川 和紘選手/石川 美代子選手組だ。マツダ『CX-60』(TCP MAGIC with TOYO TIRES)を駆る寺川/石川組は、1時間33分51秒2でクラス優勝(XC-2S)を果たした。3年前からこのラリーに参戦し始め、過去2年にわたって同クラスで2位に終わっていたチームにとって、待ち望んだ頂点だった。

MAGIC TY MAZDA CX-60/TCP MAGIC with TOYO TIRESMAGIC TY MAZDA CX-60/TCP MAGIC with TOYO TIRES

とはいえ、その道のりはラフロードそのものだった。初日LEG1を終えた寺川選手は、自身の走りを「60点ぐらい」と評価。「なるべくミスを減らすように心がけていた」とする一方で、「安全サイドに寄せすぎた。もっと攻めるべきところは攻めないといけなかった」と、課題を口にしていた。

さらに終盤には車両トラブルも発生した。サービスではメカニックたちが懸命に修復にあたり、「明日はしっかりと、できれば全SSでベストを取りたい」と最終日への意欲を見せていた。

寺川 和紘選手(左)川戸 泰介代表(右)寺川 和紘選手(左)川戸 泰介代表(右)

チームを率いる川戸 泰介代表も、「ラリーはタイムや順位ももちろん大事ですが、まず安全に完走することがすごく難しい。そのなかでタイムを伸ばしていかなければならない」と語る。

MAGIC TY MAZDA CX-60/TCP MAGIC with TOYO TIRESMAGIC TY MAZDA CX-60/TCP MAGIC with TOYO TIRES

今大会では、タイヤをトーヨータイヤ「OPEN COUNTRY R/T」(LT規格) にスイッチした(前大会では同じR/Tの乗用車規格を使用)。重量のあるCX-60で荒れた路面を走っていてもタイヤが潰れにくくなったことで、応答性や反応の良さを実感していたという。初日終盤に発生したトラブルも無事に修復され、寺川選手を翌日のステージへと送り出した。

そして迎えたLEG2。ライバルとのタイム差から、寺川選手には「走り切れば勝てる」という感触があった。しかしそれは安心ではなく、むしろ新たなプレッシャーとなった。「そういう時ほど油断して、最終SSで落ちてしまうことを過去に経験しているので、ものすごいプレッシャーでした」とのこと。

もっとも緊張したという最後の音更(SS14)では、「ここでやらかしたら」「ここで勝てば一番」という思いが頭をよぎったという。勝利が近づくほど膨らんでいく”邪念”を振り払い、とにかく平静さを取り戻すことに集中した。

MAGIC TY MAZDA CX-60/TCP MAGIC with TOYO TIRESMAGIC TY MAZDA CX-60/TCP MAGIC with TOYO TIRES

そして最後まで走り切り、手にした悲願のクラス優勝。表彰台の一番高いところから見た景色について尋ねると、寺川選手は「最高でした」と笑顔を見せた。

「やっぱり一番上はこうだよなって。これをなんとか味わいたいと思っていました」

前日、これまで20年以上ラリーを続けていながらも、「毎回走る前は怖い」「お腹が痛くなる」と笑っていた寺川選手。先の読めない変化へ飛び込んでいく怖さと面白さ、そしてコ・ドライバーやメカニックと力を合わせ、自分ひとりでは引き出せないパフォーマンスを発揮できることがラリーの魅力だと話していた。「ラリーは完全にチーム戦」と語ったその言葉通り、チーム全員でたどり着いた一番高い場所だった。

◆XC-2クラスで1-2フィニッシュ、計4クラス・6組が表彰台を獲得

玉城 詩菜選手(左)藤野 秀之選手(右)玉城 詩菜選手(左)藤野 秀之選手(右)

トーヨータイヤサポート勢の活躍は、寺川/石川組だけではない。XC-2Sクラスでは、藤野 秀之選手/玉城 詩菜選手組(WISTERIA with TOYO TIRES)が2位に入り、トーヨータイヤサポートチームがワンツーフィニッシュを果たした。

LEXUS GX550h/TEAM JAOSLEXUS GX550h/TEAM JAOS

XC-1クラスでは能戸 知徳選手/田中 一弘選手組(TEAM JAOS)が1時間38分41秒9で優勝を果たし、長谷川 智秀選手/厚地 保幸選手組(HASEPRO Racing)3位に入った。

竹岡 圭選手(左)山田 政樹(右)竹岡 圭選手(左)山田 政樹(右)TY HB-1 ジムニーシエラ/High Bridge First with TOYO TIRESTY HB-1 ジムニーシエラ/High Bridge First with TOYO TIRES

さらにXC-2クラスでは、通称「モモトン」を駆る竹岡 圭選手/山田 政樹選手組(圭rallyproject with MMC TOYO TIRES)3位XC-3クラスでは坂本 誠選手/花田 圭一選手組(High Bridge First with TOYO TIRES)クラス優勝。4クラスで計6組のトーヨータイヤサポートチームが表彰台に上がる結果となった。

TEAM JAOS 能戸 知徳選手TEAM JAOS 能戸 知徳選手

そのなかでXC-1を制した能戸選手が口にしたのは、「ラリーは人生」という言葉だ。大会後、彼は「うまくいくこともあれば、悪いことが続いたり、予定通りにはいかなかったりする」と実感を込めて語った。

今回も決して思い通りの戦いではなかったという。市販モデルのレクサス『GX550h』で参戦しているため、安全のための制御と速く走ることとの間でどう折り合いをつけるか。長いステージでは熱によってセーフモードに入り、思うようにスピードを伸ばせない場面もあった。短いステージではライバルと競い合える速さを見せていただけに、「それを解決しないことには総合優勝(XCクラス)はかなわない」と、クラス優勝を手にした直後にもすでに次への課題を見据えていた。

LEXUS GX550h/TEAM JAOSLEXUS GX550h/TEAM JAOS

刻々と変化する路面、マシンの状態、そして自らの心。ラリーでは、速さだけでゴールまでたどり着くことはできない。ドライバーとコ・ドライバー、そしてその走りを支えるチームがひとつになり、予測できないものと向き合いながら完走を目指す。

北海道の雄大な大地を舞台に繰り広げられた2日間。それぞれの挑戦と、それぞれのドラマと、そして『青』を刻みながら、RALLY HOKKAIDO 2026は幕を閉じた。

RALLY HOKKAIDO 2026 リザルト:TOYO TIRESサポートチーム
【XC-1クラス】
1.TEAM JAOS/レクサス GX550h:能戸知徳/田中一弘
3.HASEPRO Racing/三菱デリカ D:5:長谷川智秀/厚地保幸

【XC-2クラス】
3.圭rallyproject with MMC TOYO TIRES/三菱 トライトン:竹岡圭/山田政樹
6.K-one Racing with TOYO TIRES/トヨタ ランドクルーザー250:松山北斗/羽琉
DNF.FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES/三菱 トライトン:川畑真人/中田昌美

【XC-2Sクラス】
1.TCP MAGIC with TOYO TIRES/マツダ CX-60:寺川和紘選手/石川美代子
2.WISTERIA with TOYO TIRES/スバル フォレスター:藤野秀之/玉城詩菜

【XC-3クラス】
1.High Bridge First with TOYO TIRES/スズキ ジムニーシエラ:坂本誠/花田圭一
4.High Bridge First with TOYO TIRES/スズキ ジムニー:小玉絵理加/松下和樹
DNF.CUSCO Racing/スズキ ジムニー:炭山速斗/坂井理崇

《上之園真以》

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