アウトドアでの使い勝手を評価して手に入れたトヨタ『ランドクルーザー80』。しかしオーディオの不調をきっかけに広島県のリクロスでシステムアップを実施した。フロントスピーカー交換では独特のドア構造に合わせた加工も施されている。
◆ランドクルーザー80のドア構造を解析し薄型ミッドバスを高精度で取り付け
ランクル80のオーディオリフレッシュのメインメニューとなったのはフロントスピーカー。音質を大きくレベルアップした。
ドア純正位置へのスピーカー取り付けはかなり難航、裏側には3D形状のバッフルがワンオフされ薄型のブラム165R WFを取り付ける。
釣りやキャンプの相棒として大活躍しているランドクルーザー80は、すっかりオーナーお気に入りのクルマとなっている。しかしひとつ気になっていたのがオーディオの不調だった。そこで前編でお伝えした通り、オーディオプロショップのリクロスを訪れ、カーナビとスピーカーの交換、さらにサブウーファーの設置まで含めたシステムアップを実施することになった。
中でも現代のクルマと大きく異なっていたのがフロントスピーカーの取り付けだ。ドアのミッドバスに加えてダッシュ下部にもスピーカーを備える構造で、この純正スタイルを大きく崩すことなくフロントスピーカーを強化することが課題となった。
インストールのポイントとなったのはドア純正位置へのスピーカー取り付け。スピーカーの取り付けスペースが現代のクルマと比べて浅いため、薄型ミッドバスの採用が必須となる。そこでスピーカーにはブラムの薄型モデル「165R WF」(取り付け奥行き32.5mm)をチョイスした。
さらに取り付けるドア側の形状にも特徴があった。インナーパネルは独特の凹形状となっており、一般的なバッフルをそのまま設置することはできない。そこで3D形状のバッフルをワンオフ製作し、ドア形状に合わせてフィットさせた。完成状態を見ると大掛かりな加工には見えないものの、スピーカーの裏側には数多くの工夫が盛り込まれている。ランドクルーザー80の純正形状を生かしながら取り付け精度を高めたミッドバスインストールとなった。
◆ダッシュ下の純正位置に50mmフルレンジを投入し高域までカバー
このクルマの象徴的なオーディオインストールのひとつがダッシュへの50mmスピーカー(ブラムLFR52)の取り付けだ。
リアスピーカーにはコアキシャルモデルのブラム100RFCをインストールして幅広い帯域を後席でも再生する。フロントスピーカーの取り付けでもうひとつの課題となったのが、ダッシュ下に設置されている純正スピーカーだ。当時のトヨタ車ではよく見られた取り付け位置だが、このスペースを生かしながら現代的なスピーカーシステムを構築することも難易度の高いテーマとなった。
ショップでは、この位置にツイーターを設置すると直接音を聴き取りにくいことなどから適さないと判断。そこで選んだのが50mmのフルレンジスピーカー、ブラム「LFR52」だった。ミッドバスとのつながりを考えながら高域までワイドレンジに再生できるユニットを採用することで、フロントスピーカー全体の帯域バランスを整えている。
取り付けには専用の加工も施された。純正位置に合わせてバッフルを製作し、50mmユニットを確実に固定できる構造としている。さらにグリル部分もワンオフ製作し、インテリアとの調和にも気を配った。純正の雰囲気を大きく変えたくないというオーナーの希望をくみ取った仕上げだ。
さらにリアスピーカーも交換。ユニットにはブラムの10cmコアキシャルスピーカー「100RFC」をチョイスした。後席でのサウンドもしっかりとフォローすることで車内全体の音質を高めた点も、オーナーのお気に入りとなっている。
◆ランクル80の内装を張り替え 年式を感じさせない上質なインテリアへ
ドア内張を見ると質感の高い張替え処理が施されているのがわかる。ブラック×オレンジにステッチを加えた上質な仕上がりだ。
インテリアのデザインはトータルコーディネートされている。シートもドアパネル同様のカラーリング&素材で張替え処理される。Y.Tさんのランドクルーザー80は、オーディオのシステムアップによる高音質化に加えて内装カスタムにも力を入れているのが見どころだ。シートやドアトリムを張り替えることで、年式相応の古さを感じさせていたインテリアを大きくリフレッシュしている。
写真を見てもわかる通り、ブラックレザーにオレンジ系カラーを組み合わせ、ステッチを加えた仕上げは上質そのもの。ラインや基本的な造形は純正デザインを踏襲しているため、ランドクルーザー80本来のイメージを大きく崩していない点もポイントだ。なお内装の張り替えやデザインに関しては協力会社のアルコデザインが担当している。
オーディオによる高音質化に加え、内装もリフレッシュしたことで現役感をますます高めたY.Tさんのランドクルーザー80。釣りやアウトドアへ向かうドライブも一段と快適になり、これまで以上に移動そのものを楽しめるようになったという。現行車にはない魅力を持つ少し古いクルマをリフレッシュし、自分好みの一台へ仕立てる好例としても参考になる完成度となった。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後、出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務し、独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がける。カーオーディオ雑誌の編集長も請け負い、現在もカーオーディオをはじめとしたライティングを中心に活動中。

![古いランクル80の音が激変! 純正スタイルを崩さず最新スピーカーを組み込むプロの技[Pro Shop インストール・レビュー]by リクロス 後編](/imgs/p/hZgYd07SyqGxXeKSdNx7_YRJ30T7QkNERUZH/2247340.jpg)
![古いランクル80の音が激変! 純正スタイルを崩さず最新スピーカーを組み込むプロの技[Pro Shop インストール・レビュー]by リクロス 後編](/imgs/sq_m_l1/2247340.jpg)






