日産自動車は、11月4日(日本時間11月5日未明)に米国で開幕するSEMAショー2025において、ピックアップトラック『フロンティア』をベースとしたコンセプトカー「Rapid Runner」を初公開すると発表した。
今回のプロジェクトは、POWERNATION TVによって手がけられ、前回の究極のテールゲート仕様「Project Trailgater」から一転して、ホワイトウォーター・カヤック愛好家向けの仕様に大幅変更された。
ベースとなる『フロンティアPRO-4X』の冒険性能を活かし、ほぼあらゆる川岸へのアクセスを可能にするため、ニスモ製ルーフラックとベッドラックシステムを装備し、複数のカヤックを搭載できる。
足回りには、プロトタイプのニスモ17インチASCENDホイールに37インチのヨコハマGEOLANDAR X-MTタイヤを組み合わせ最大限のトラクションを確保。サスペンションとアクスルは大型ピックアップトラック『タイタン』のものを流用し、大径ホイールに対応するためトレッド幅を拡大した。
外観では、オープンエア体験を向上させるカスタムチューブラードアや、ダートロードでの保護性を高めるフロント・リアバンパー、ワイドフェンダーフレアなどが特徴的だ。
ホワイトウォーター愛好家の利便性を考慮し、パドルとウェットスーツの収納スペース、ラック取り付け式ポータブルシャワー、ギア充電用ソーラーパネルを装備。車内には、濡れた乗員や装備に対応するカバークラフト製防水シートカバーと、多目的ライニングフロアを採用している。
なお、Rapid Runnerの製作過程は、POWERNATION TVの番組「Dirt and Trails」で4回シリーズとして放送され、第1回は11月7日に配信開始予定だ。










