ガルウィングの低速無人商用車、中国Desay SVが新ブランド「川行致遠」と新型車『S6』発表

Desay SV(徳賽西威)の新ブランド「川行致遠」の低速無人商用車『S6』
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中国のDesay SV(徳賽西威)は、上海で新ブランド「川行致遠(Chuanxing Zhiyuan)」を発表した。

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同社はラストワンマイル物流の課題解決を目指し、低速無人車市場を「第二の主戦場」と位置づける。

発表会では、Desay SVの高大鵬会長が登壇。同社は過去約40年の発展の中で独自の成長サイクルを築いてきたと述べた。今後の10年で、都市の「毛細血管」ともいえるラスト数キロの物流や配送サービスに大きな成長機会があると分析。この領域での課題解決のため、低速無人車を核とする新事業に乗り出す戦略を明らかにした。

新ブランド「川行致遠」は、安定性と信頼性の高い低速無人車ソリューションを提供し、物流業界のコスト削減と効率向上に貢献することを目指す。

会場では、新ブランドの最初の製品となる低速無人車『S6』シリーズが初公開された。翼のようにドアが開く「ガルウィングモデル」と、狭い場所での荷役作業に適した「スライドドアモデル」の2種類が披露された。

車両の主な特徴は、車両全体から部品に至るまでの完全な車載グレード開発、インテリジェントアクスル制御システム、業界最高水準となる25%の登坂能力、6年または30万kmの長寿命バッテリー、フル車載グレードのスマート運転キット、車両全体のインテリジェントセンシングスキンなどだ。

これらの技術により、工業団地、物流センター、生鮮食品配送など、多様なシーンでの活用が期待される。自社開発のL4レベル自動運転アルゴリズムとデータセンターにより、悪天候下でも安定した走行が可能だという。

発表会では、『S6』ガルウィングモデルによるデモンストレーションも行われた。車両は指定された位置に正確に停車し、ドアを開けて模擬フォークリフトによる荷物の積み下ろしを完了。一連の動作をスムーズにこなし、その性能の高さをアピールした。

デサイSVは新ブランド「川行致遠」を通じて、スマート物流時代の進展に貢献し、「インテリジェンスで、すべての配送をより安心なものに」というブランドの使命を実現していく構えだ。

《森脇稔》

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