Kia PBVジャパンは12月17日、初のPBV専用モデル、キア『PV5カーゴ』が最大積載状態での一充電走行距離693.38kmを達成し、ギネス世界記録に認定されたと発表した。
この記録は、ドイツ・フランクフルト北部の公道で、最大積載665kgの欧州市販モデルでの走行テストにより達成された。走行ルートは市街地や郊外の道路、上り坂を含む58.2kmのコースが繰り返され、GPS追跡や車内カメラで記録された。
PV5カーゴはKiaが初めて開発したPBV専用EVで、E-GMP.Sプラットフォームを使用。71.2kWhのロングレンジモデルをはじめ、51.5kWhのスタンダードモデル、43.3kWhのエコノミーモデルがラインアップされている。日本向けのWLTCモード走行距離は最大528km(ロングレンジモデル)を想定する。
車体は広い荷室と低い床面地上高で空間利用に優れ、多様な商用ニーズに対応。韓国や欧州で既に販売中であり、日本国内では2025年春の発売を予定する。車いす仕様車や冷凍バンなど、多様なバリエーションの展開も計画されている。
今回の記録樹立は、PBV専用EVの実用性能の高さを示すとともに、グローバル市場におけるKiaの競争力強化を示唆する重要な成果となった。今後もKiaは革新的なモビリティソリューション開発に注力する方針だ。








