ビー・エム・ダブリューは、カスタマーレーシングの入門車となるサーキット専用のBMW『M2レーシング』の購入受付を開始した。4気筒ターボエンジンを搭載し、価格は2100万円。SNSでは、「4気筒ってまさしくE30 M3の再来じゃん」などファンの注目を集めている。
BMW『M2』は、1985年に登場した初代『M3』と1973年に誕生したBMW 『2002ターボ』の伝統を引き継ぐ最もコンパクトなBMW Mモデル。現在販売中のモデルは2世代目となる。

コンパクトなボディに3.0リットル直列6気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載。現行モデルは最高出力が480psまで高められ、最大トルクはMT車で550Nm、AT車で600Nmを発揮する。後輪駆動と前後50:50の重量配分により、俊敏なハンドリングと卓越したロードホールディング性能を実現している。さらに軽量&高性能な『M2 CS』では、最高出力が537ps(530hp)まで引き上げられている。
そんなM2をサーキット専用モデルとして仕立てたのがM2レーシングだ。BMW M社が開発した、カスタマーレーシングにおけるエントリーモデルとなっている。注目は3.0リットル直列6気筒エンジンが2.0リットル直列4気筒のMツインパワー・ターボ・エンジンに置き換えられている点だ。最高出力は313ps(230kW)、最大トルク420Nmを発揮となり、モータースポーツ専用のソフトウェアにより制御される8速オートマチックトランスミッションと組み合わされる。

BMW M2レーシング専用に製造されたドライブシャフトや、タイヤの左右回転差を抑制するプリロード型の個別冷却システムを備えた機械式LSD(リミテッド・ステップ・ディファレンシャル)が標準装備されている。
BMW M社が開発するモデルには、サーキットでの本格的な走行を可能としたMハイパフォーマンスモデルと、サーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンスモデルの2つのカテゴリーがあり、今回発表のBMW M2レーシングは、Mハイパフォーマンスモデルに位置付けられる。

X(旧Twitter)では搭載エンジンに注目が集まっており、「4気筒ってまさしくE30 M3の再来じゃん」「4気筒のM2…実際6気筒は重すぎるんだろうね」「軽量化なら納得、サーキットでは正解かもね」「スペックだけ見ると、313馬力って意外と控えめ?」「コーナリングマシンだろうな」などのコメントが見られた。
また、「台数限定でロードバージョン出したら売れるんでは?」など、4気筒エンジンのMモデルの市販化を期待するコメントも寄せられていた。