シボレーは、電動全輪駆動システムを搭載した最強の『コルベット』、「ZR1X」を米国で発表した。1250hpを発生する電動全輪駆動システムを搭載し、「真のアメリカ製ハイパーカー」として位置づけられる。SNSでは「まさにアメリカンスポーツの最高到達点」といった、驚きと期待のコメントが集まっている。
コルベット ZR1Xの心臓部は、アメリカの自動車メーカーが製造するV8エンジンとして最高出力を誇るLT7ツインターボV8だ。1064hpのパワー、828lb-ft(1122Nm)のトルクを発生し、後輪を駆動する。これに前輪用電動モーターが組み合わされ、186hpのパワー、145lb-ftのトルクを追加する。

注目すべき性能は、0-96km/h加速が2秒以下、0~400m加速が9秒以下で、その時の速度は240km/hを超える見込みだ。
LT7エンジンは手作業で組み立てられる5.5リットルV8で、フラットプレーンクランクシャフトを採用。デュアル76mmターボチャージャーを搭載し、「マニターボ」設計により排気バルブに可能な限り近い位置にターボを配置している。
全輪駆動システムは『コルベットE-Ray』で初導入された技術をベースに発展させた。高電圧バッテリーパックはシャシーの中央低位置に配置され、急速な充放電サイクルに対応する。バッテリー容量は1.9kWhだが、使用可能エネルギーが増加し、より長時間のサーキット走行が可能になった。

サーキット走行では3つの専用エネルギーモードを用意している。エンデュランスモードは長時間走行用、クオリファイングモードは最速ラップタイム用、プッシュ・トゥ・パスモードは最大出力オンデマンド用だ。
新機能のPTMプロは、トラクションコントロールと安定性制御を無効にしながらも、回生ブレーキトルクベクタリングや前輪ブレーキ制御、ローンチコントロールは作動し続ける。

X(旧Twitter)では、「まさにアメリカンスポーツの最高到達点」「良い意味で頭悪いスペックすこ」「こういうアメ車がいい」といった声が集まっている。1000馬力越えのエンジンを搭載していることや、0-96km/h加速が2秒以下といったハイパーカーらしい性能に注目が集まっている。また「最近のアメリカンスポーツ本気勢エグくない?」といった声も見られた。
他にも注目されていたポイントは価格だ。「なかなかの化物でそこら辺のスーパーカーよりコスパは良さそうだなぁ」「とんでもない価格破壊車だ」といったコメントが目立っている。今現在は価格の発表はないものの、3000万~4000万円ほどといった予想もある。実際の価格が予想通りだとすると、コスパ最強ハイパーカーとなるのは間違いないだろう。
今後、発売開始のアナウンスや実際の価格、そして国内導入など様々な情報が出るだろう。追加情報に期待したい。