BMWは次世代EV「ノイエクラッセ」の最初のモデル、電動SUVの『iX3』新型の開発が最終段階に入ったと発表した。現在フランス南部のミラマスでプロトタイプの広範囲テストが実施されている。
新型iX3は年末からハンガリー・デブレツェンの新工場で生産が開始される。最大の特徴は第6世代電動パワートレイン(Gen6)の採用で、従来比20%高いエネルギー密度を持つ円筒形バッテリーセルを搭載している。
充電性能では画期的な進歩を遂げており、最大400kWの急速充電により10分間でWLTP基準350km以上の航続距離を追加できる。新型iX3の「50 xDrive」グレードでは最大800kmの航続距離を実現している。

革新的な機能として、AIが学習した充電ポイントに近づくと自動で充電フラップが開く「インテリジェント充電フラップ」を搭載。さらに双方向充電機能により、車両を最大3.7kWの移動式電源として活用できるほか、家庭用蓄電池や電力網への電力供給も可能だ。
新設計のBMW Wallbox(DC)は19.2kWの充電・放電に対応し、車両から負荷への電力供給用アダプターも含まれている。これらの技術により、BMWは電動化社会の実現に向けた包括的なソリューションを提供する。