本田技研工業は5月29日、ホンダ『CB650R』などのシーリングボルトについて、ねじ部成形不良によりシール性能が低下しエンジンオイル漏れにつながるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。
対象となるのは2024年10月~2025年3月に製造されたCB650Rはじめ、『CB1000ホーネット』や、白バイ専用モデル『NT1100P』196台を含む、計9車種2041台。
ロアーケースに組付けられたシーリングボルトのうち、ねじ部が成形不良のものがある。そのため、適切に締め付けられていてもシール性能が低下し、使用を続けるとエンジンオイルが漏れることがある。これにより漏れたオイルが、排気管に付着すると発煙など、タイヤに付着すると転倒などにつながる恐れがあるという。
これを受け本田技研工業は対象車両の使用者へダイレクトメール等で通知の上、全車両のシーリングボルトを良品へと交換する。
これまでにこの件に係る不具合が10件報告されており、事故は報告されていない。